
【データ復旧】磁性体を失ったハードディスク
ドライブが故障したあとに、そのまま電源を入れ続けるとどうなるのか。
その再現実験のような状態になってしまっていた事例を、実際に拝見したことがあります。
画像の通り、プラッタ表面の磁性体が大きく失われてしまっています。
ここまで広範囲に、しかもはっきりと磁性体が剥離している状態は、非常に深刻です。
ハードディスクでは、データはプラッタ表面の磁性体に記録されています。
その磁性体が失われてしまうと、その部分に記録されていたデータは物理的に存在しなくなってしまいます。
つまり、これは単なる読み取り不良ではありません。
データを記録している層そのものが失われている状態です。
故障後に異音が出ている、認識しない、アクセスできない。
そのような状態で通電を続けると、ヘッドがプラッタ面を擦り続け、損傷が急速に拡大することがあります。
その結果、本来であれば一部でも読み取れた可能性があったデータまで、復旧不能な状態へ進んでしまうことがあります。
このような事例を見るたびに、故障後の通電継続がどれほど危険なのかを強く感じます。
異音がする、認識しない、読み取りが極端に遅い。
そのような症状が出た場合は、無理に何度も電源を入れ直さず、まずは使用を止めることが重要です。
◇ 下地が剥き出しとなったハードディスク
電源を入れたまま長時間そのままにした場合、プラッタが完全に損傷する可能性もあります。
このような状況からデータを復旧することはできないため、電源を切ることが非常に大事です。

