ドライブが故障したあとに、そのまま電源を入れ続けるとどうなるのか。

その再現実験のような状態になってしまっていた事例を、実際に拝見したことがあります。

画像の通り、プラッタ表面の磁性体が大きく失われてしまっています。
ここまで広範囲に、しかもはっきりと磁性体が剥離している状態は、非常に深刻です。

ハードディスクでは、データはプラッタ表面の磁性体に記録されています。
その磁性体が失われてしまうと、その部分に記録されていたデータは物理的に存在しなくなってしまいます。

つまり、これは単なる読み取り不良ではありません。
データを記録している層そのものが失われている状態です。

故障後に異音が出ている、認識しない、アクセスできない。
そのような状態で通電を続けると、ヘッドがプラッタ面を擦り続け、損傷が急速に拡大することがあります。

その結果、本来であれば一部でも読み取れた可能性があったデータまで、復旧不能な状態へ進んでしまうことがあります。

このような事例を見るたびに、故障後の通電継続がどれほど危険なのかを強く感じます。

異音がする、認識しない、読み取りが極端に遅い。
そのような症状が出た場合は、無理に何度も電源を入れ直さず、まずは使用を止めることが重要です。

電源を入れたまま長時間そのままにした場合、プラッタが完全に損傷する可能性もあります。
このような状況からデータを復旧することはできないため、電源を切ることが非常に大事です。