ドライブの容量が大きくなるほど、検査に必要な時間は長くなります。
特に8TBを超える大容量HDDでは、その影響が大きく、通常の全セクタ検査では数日単位の時間がかかる場合があります。

もちろん、理想をいえば全セクタを丁寧に検査することが最も確実です。
しかし、実際の業務環境では、検査時間が長くなりすぎると、復旧作業や運用再開までの時間に大きく影響してしまいます。

そこで、大容量ドライブの検査時間を短縮するため、独自の機能を実装しております。

レジューム機能

検査中に強制終了や中断が発生した場合でも、レジューム機能によって検査状況を保持します。
次回検査を実行する際には、中断した地点から自動的に再開できるため、最初からやり直す必要がありません。

これにより、大容量HDDの長時間検査でも、途中停止による時間的損失を抑えることができます。

推論・予測アルゴリズムによる検査時間の短縮

8TBを超えるような大容量HDDでは、すべての領域を同じ方法で検査すると、非常に長い時間が必要になります。

そのため、17年にわたる検査・復旧実績をもとに、独自の推論・予測アルゴリズムを活用しています。
ドライブの挙動や検査結果の傾向から、重点的に確認すべき領域と、優先度を下げられる領域を判断し、不要な検査をできる限り削減します。

これにより、必要な精度を保ちながら、復旧や運用再開までの時間を大幅に短縮することが可能になります。

法人・業務向けの大容量検査に対応

大容量HDDは、法人環境や業務用途で使用されることが多く、停止時間の長期化は大きな負担になります。

当サービスでは、8TB超の大容量HDDにも対応し、レジューム機能と推論・予測アルゴリズムを組み合わせることで、数日かかる検査の効率化を図ります。

単に時間をかけて検査するのではなく、必要な場所を見極め、効率よく状態を確認する。
それが、これからの大容量ドライブ検査に求められる重要な考え方です。



データ復旧向けに開発した「頻度あいまい検索」機能を、ドライブ検査にも応用します。

これは、使用されているセクタを中心に検査することで、検査時間を大幅に短縮するための機能です。

特に大容量ドライブでは、まだ使用時間が短い場合や、実際に保存されているデータ量が少ない場合があります。そのような場合、ドライブ全体を最初から最後まで検査すると、未使用領域まで含めて広範囲を読み取ることになり、検査時間が長くなります。

そこで、この機能を活用します。

データの使用量が少ない場合、実際に使用されているセクタの割合も少ない可能性があります。
その点に着目し、使用されている可能性の高いセクタを中心にドライブ検査を実行することで、検査時間の短縮を図ります。

これは、データ復旧で用いている「有効なデータが存在する可能性の高い領域を優先して探す」という考え方を、ドライブ検査へ応用したものです。

もちろん、この検査機能だけで常用できるわけではありません。
未使用領域であっても、劣化や潜在的な不良セクタが発生している可能性はあります。いわゆるビット腐敗や、まだ表面化していない不良を確認するには、やはり完全スキャンが必要になります。

そのため、完全スキャンと、このような時短系スキャンを組み合わせることで、日常的な検査の効率化を図りながら、ドライブ全体の安全性も確認できる仕組みを提供しております。

必要なときには全体をしっかり検査し、日常的には使用領域を中心に効率よく確認する。
そのように、目的に応じて検査方法を使い分けることで、より実用的なドライブ検査を実現します。



「時短スキャン」は大容量HDDにおいても短時間で効率的に不良セクタの有無をチェックできるスキャン方式です。同時に複数ドライブを選択・スキャンでき検査時間を大幅に短縮できます。





④から、検査対象となるドライブを選択(※複数同時選択OK)右上のボックスの①【完全スキャン】をクリックで実行します。



  • 容量が1TB以上のHDDの定期検査
  • 複数の大容量HDDを一気に検査
  • 6TB 8TBが当たり前の時代で時短で検査するには本機能が便利

時短スキャンは完全スキャンと併用します。

まず定期的な検査(週に一度程度)では「時短スキャン」で不良兆候がないか確認します。次に必要に応じて月に一度程度「完全スキャン」や「統計スキャン」へ進むのが時間的にも効率的な方法です。

このとき、同時検査に対応できますので複数選択もOKです。同時スキャン対応により時短スキャンでも複数の大容量ドライブを同時に処理できることによって検査時間を「さらに」「大幅に」短縮することができます。