
【ドライブ検査: 統計スキャン】
SORA FromHDDtoSSD v2 統計スキャン
目次 [INDEX]
SSD/NVMe専用:即時型不良セクタを検出する「統計スキャン」機能(v2版)
FromHDDtoSSD v2では、SSD/NVMe特有の「即時型不良セクタ」に対応するため、統計処理をブロックチェーン上で行う次世代型の統計スキャン機能を実装しております。
■ 即時型不良セクタとは?
SSD/NVMeに特有の「即時型不良セクタ」とは、現時点では正常に振る舞っていても、数分〜数時間以内に突発的に不良化するセクタを指します。このような挙動はHDDには存在せず、従来の検査手法では検出困難です。
このような挙動はHDDでは見られず、専用の検出技術が必要となるため、FromHDDtoSSDでは「統計スキャン機能」を搭載しております。
■ 統計スキャンとは?
- SSD/NVMe特有の確率的な挙動(不安定な遅延・エラー訂正回数など)を統計処理で分析
- v2版では 中央サーバ(クラウド)に収集された膨大な統計情報を用いて解析
- ※v3版ではブロックチェーンベースの分散統計処理を採用(本ページではv2版をご案内)
■ 操作手順(v2版:クラウド統計)
- メニューより「完全・詳細スキャン設定」を開きます
- 左下にある「統計スキャンの実行」をクリック
- 対象のドライブを選択します
- 一番上のボタン(完全スキャンと同じ位置)をクリックし、統計スキャンを開始
- 弊社サーバ上に蓄積された統計データをもとに、自動解析が進行します

■ 統計スキャン結果の見方
◎ 正常と判断できる状態:

- 画面下部の 解析精度グラフが十分に上昇し、緑ゾーンを安定して維持
- 右タブ「警告メッセージ」にワーニング表示が一切なし
この2点を満たしている場合、ドライブの状態は良好と判断されます。
▲ 要注意・寿命接近のサイン:

- 解析精度グラフが底を這うように低迷している
- 「警告メッセージ」に表示がなくても、解析精度の低下が優先されます
このような場合、現時点では不良セクタが発生していなくても、
近い将来に発生する可能性が高く、重要データが含まれている場合は交換を推奨いたします。
△ 回復傾向・様子見判断:

- 一時的に解析精度が下がったが、その後回復し安定している状態
- ワーニングなしで、精度も一定範囲内に回復済み
このような場合は経過観察も可能ですが、重要データ運用中であれば念のため早めの交換をおすすめいたします。
■ まとめ:即時型不良セクタにご注意を
状態 | 判断基準 | 対応方針 |
---|---|---|
良好 | 高い解析精度+ワーニングなし | 継続使用OK |
要注意 | 精度低迷 or ワーニングあり | 交換を推奨 |
回復傾向 | 一時低下後、安定回復 | 様子見。ただし重要データは要交換検討 |
FromHDDtoSSD の統計スキャンは、“現時点での異常” ではなく “近未来の異常兆候” を捉えることが可能な、SSD/NVMe時代に対応した先進的な機能です。