【ドライブ検査: 統計スキャン】
SORA FromHDDtoSSD v2 統計スキャン

FromHDDtoSSD v2では、SSD/NVMe特有の「即時型不良セクタ」に対応するため、統計処理をブロックチェーン上で行う次世代型の統計スキャン機能を実装しております。

SSD/NVMeに特有の「即時型不良セクタ」とは、現時点では正常に振る舞っていても、数分〜数時間以内に突発的に不良化するセクタを指します。このような挙動はHDDには存在せず、従来の検査手法では検出困難です。

このような挙動はHDDでは見られず、専用の検出技術が必要となるため、FromHDDtoSSDでは「統計スキャン機能」を搭載しております。

  • SSD/NVMe特有の確率的な挙動(不安定な遅延・エラー訂正回数など)を統計処理で分析
  • v2版では 中央サーバ(クラウド)に収集された膨大な統計情報を用いて解析
  • ※v3版ではブロックチェーンベースの分散統計処理を採用(本ページではv2版をご案内)
  1. メニューより「完全・詳細スキャン設定」を開きます
  2. 左下にある「統計スキャンの実行」をクリック
  3. 対象のドライブを選択します
  4. 一番上のボタン(完全スキャンと同じ位置)をクリックし、統計スキャンを開始
  5. 弊社サーバ上に蓄積された統計データをもとに、自動解析が進行します




  • 画面下部の 解析精度グラフが十分に上昇し、緑ゾーンを安定して維持
  • 右タブ「警告メッセージ」にワーニング表示が一切なし

この2点を満たしている場合、ドライブの状態は良好と判断されます。



  • 解析精度グラフが底を這うように低迷している
  • 「警告メッセージ」に表示がなくても、解析精度の低下が優先されます

このような場合、現時点では不良セクタが発生していなくても、
近い将来に発生する可能性が高く重要データが含まれている場合は交換を推奨いたします。



  • 一時的に解析精度が下がったが、その後回復し安定している状態
  • ワーニングなしで、精度も一定範囲内に回復済み

このような場合は経過観察も可能ですが、重要データ運用中であれば念のため早めの交換をおすすめいたします。

状態判断基準対応方針
良好高い解析精度+ワーニングなし継続使用OK
要注意精度低迷 or ワーニングあり交換を推奨
回復傾向一時低下後、安定回復様子見。ただし重要データは要交換検討

FromHDDtoSSD の統計スキャンは、“現時点での異常” ではなく “近未来の異常兆候” を捉えることが可能な、SSD/NVMe時代に対応した先進的な機能です。