SORA-QAI ブロックチェーン 暗号仕様
SORA-QAIブロックチェーンの仕様は以下の通りです。
SORA-QAIのSchnorr署名はBIP340公開鍵Y座標偶数制約の解除に成功しました。鍵に制限があると開発時にエラーチェックが増加するなどの障壁になるためです。BIP340の制約がないため、32バイト固定長の公開鍵、そして64バイト固定長の署名をECDSAと同じ楕円曲線(y^2 = x^3 + 7)で処理可能です。固定長は便利です。ECDSAと同じ楕円曲線で、Ed25519と同じように処理できるためです。そしてECDSAの鍵も使うことができるので互換性ありです。もしEd25519に切り替えてしまうとECDSAの鍵は楕円曲線が異なるので使えなくなります。
ブロックチェーンの仕様 | PoW(Scrypt) + PoS(Staking) |
コンセンサス | ECDSA 量子AI耐性鍵 Schnorr署名(BIP340公開鍵Y座標偶数制約なし) Schnorr集約署名(5000鍵) |
ブロックハッシュ | Scrypt |
匿名暗号通信の暗号 | AES256 – bitcoin sha256 |
scriptSigとscriptPubKeyの一意性 | bitcoin – hash160 |
scriptSigとSORA-QAIの一意性 | bitcoin – hash160によるマークル木 |
匿名暗号通信用の鍵 | Schnorr集約署名(5000鍵)による鍵交換 |
匿名暗号通信の匿名性確保 | Schnorr集約署名(5000鍵)をシャッフルし、送信者の公開鍵を知るには離散対数問題が壁となる |
NFTs (AI-NFT) | トークン情報を暗号化のちSORAを媒介して取引できます。L1に組み込むため、トークンを取引したときに、受け取るSORA数量を指定できます。 |
ブロック生成時間 | 3分 |
ブロック報酬 | PoW (1 SORA / 1 ブロック), PoS(3% / 年) |
流通量 | 2024年7月地点: 195万枚、最大で800万枚 |
暗号仕様は量子耐性とBIP340制約解除です。制約解除については、開発時に制約があると、その場所にassertを入れなくてはならないので気を遣います。ECDSAの場合は圧縮・非圧縮で気を遣っていたので、せっかく新しいSchnorr署名を導入するのなら、制約はない方がバグを避け、今後ずっと楽になります。
AI-NFTは、トークン化した情報を暗号化(鍵交換)し、SORAを媒介して動かせる仕様です。ブロックチェーンを経由するため改ざんの心配がなく、AIや重要なサーバ向けに最適な仕様です。例えば3 SORAをAI-NFTにトークン化された情報を積むと、自動的に鍵交換による暗号通信が構築され、3 SORAの取引量でトークンを相手方と交換できる、という仕組みです。さらに非中央集権による交換なので、そのトークンの情報は運営すら触れることができません。当事者間のみの純粋な取引となりますので、機密情報などに最適です。
SORA-QAIはオープンソースプロジェクトです。
https://github.com/FromHDDtoSSD/SorachanCoin-qt