まず、工場出荷前のフォーマット「物理フォーマット」で各セクタにデータを記録できるようになります。しかしセクタを再整理する物理フォーマットだけではドライブを使用することができません。

各データを最適な位置に配置(ファイルシステム)いたしまして論理的に読み書きできるように初期化する必要があります。

その「仕組み(ファイルシステム)」自体を書き込む作業が論理フォーマットです。つまりハードウェアからみると「0」と「1」のデジタル信号を読み書きするのみですが、これだけでは情報を読み書きできません。この間に「ファイルシステム」を挟むことで論理的なデータ構造を意識せずに「読み書きできる仕組み」となっております。

ところで、Windowsのフォーマットには「クイック」と「通常」があります。クイックはフォーマットのみで高速です。通常はセクタの検査が付属するため、時間を要します。

そこで、ファイルシステムの配置をうまく工夫して負担を減らすと論理障害のリスクを減らすことができます。ファイルシステムで負担が大きい処理は「書き込み」と「リネイム」です。このうちリネイムはファイル名で木構造が変わる性質から負担が大きくなります。

そのため、重要なデータの運用には必ず「パーティション」を複数に分割いたします。そして一つのパーティション当たりの負担を「上限500,000ファイル程度」に抑えると長持ちする傾向があります。

ファイルシステムは基本構造に「木構造」と「リスト構造」を組み合わせて実現しておりましてそれぞれのデータをセクタ単位でシリアライズしております。

ドライブのラベルに記載されている容量と、Windowsなどで表示される実際の容量には差があります。

これは、容量の数え方が異なるためです。

一般的に、ドライブメーカーは10進数で容量を表記します。
たとえば、1TBは1,000GBとして扱われます。

一方で、WindowsなどのOSでは、2進数を基準にした容量表示が使われるため、同じ1TBのドライブでも、表示上は約931GBのように見えることがあります。

この差は、容量が大きくなるほど目立つようになります。
そのため、大容量HDDやSSDでは、ラベルに書かれた容量と、実際にOS上で確認できる容量の差が、かなり大きく感じられることがあります。

特に注意が必要なのは、バックアップ用にドライブを購入する場合です。

バックアップ元のデータ量に対して、ラベル容量ぎりぎりのドライブを選んでしまうと、実際には容量が足りなくなることがあります。

そのため、バックアップ用途では、現在のデータ量ぴったりではなく、一つ上の容量を選ぶ方が安全です。
さらに、今後増えるデータ量や、一時ファイル、世代管理、差分バックアップなども考えると、ある程度の余裕を持たせることが重要になります。

容量が足りない状態になると、バックアップ作業が途中で止まったり、後回しになったりして、そのままバックアップを忘れてしまう原因にもなります。

つまり、容量表記の差は単なる表示上の違いに見えますが、実際のバックアップ運用ではかなり重要な要素です。

大切なデータを確実に守るためには、ラベル容量だけで判断せず、OS上で実際に使える容量と、今後必要になる余裕分まで考えて、バックアップ先のドライブを選ぶことが大切です。

FAT32におけるファイルサイズの上限は4GBです。32ビットの場合このサイズがセクタの最大量を示せる限界となるためです。なおこれを木構造と64ビットで解決した「exFAT」が出てきております。