◇ 統計スキャンで見抜くSSD/NVMeの特性
「SSDは単に不良セクタや代替セクタの数では決まらず、故障時の確率的な振る舞いより、複数回検査+確率分布の手法で、検査結果の特性が上がらない場合、短寿命となる」
「S.M.A.R.T.でドライブの故障を見抜くのは困難」の二つです。

統計スキャンを2021年11月にリリースいたしました。おおよそ2年経過となります。
ようやく、続々と「実物(SSD/NVMe)」による特性の確認(予想通り)が取れてきました。検査結果の特性が良い場合は五年以上問題なく、特性が悪いと故障まで1~2年以下という予想で、統計通りの結果を確認しております。

下のグラフ「動作指標」が大幅に低下しております。この地点では、まだ不良セクタはないため動作いたします。ところが、このSSDは本検査の4ヵ月後に「突然の認識不能」になったと伺いました。まだ2年未満の故障で、S.M.A.R.T.は「正常値」だった点も確認しております。

下のグラフ「動作指標」が安定しております。これならあと5年以上、余裕という判断になります。わかりやすいと思います。

ちなみに、HDDは統計スキャンではなく従来からある完全スキャンで十分です。なぜなら、統計スキャンの動作指標を完全スキャンに同一視すると、完全に一致するためです。この性質は、あくまでイメージですが、「完全スキャン」を一般的な概念で拡張したのが「統計スキャン」で、不良セクタが確定する古典的な振る舞いをするHDDは古典的な「完全スキャン」で検査、不良セクタがスキャンの度に変化する確率的な振る舞いをするSSD/NVmeは一般的な「統計スキャン」で検査、という方針で開発しております。

また、「統計スキャン」には今話題の「ブロックチェーン技術」が使われております。非中央集権性の分散アルゴリズムで、SSD/NVMeを詳細に検査しましょう!

◇ 統計スキャン 操作方法 [FromHDDtoSSD v3 ブロックチェーン版]

1, ブロックチェーンが同期するのを待ちます。RapidSyncで約5分になりました!

2, ネットワーク手数料分の残高を確認いたします。
※ 1回の検査で0.03 – 0.04 SORAを消費いたします。そのため1.00 SORA 以上を確認しています。
不足している場合は以下URLより2 SORAを補充してください。
https://www.iuec.co.jp/blockchain/sora-form.html

3, 右下ウォレット部の上の欄にパスフレーズをご入力いただき右下にある「ロック解除」ボタンで解除します。

4, メニュー「完全・詳細スキャン設定」を開き、その左下より「統計スキャンの実行」を選択いたします。

5, ドライブを選択後一番上のボタン(完全スキャンと同じ)をクリックいたします。

6, ブロックチェーンに格納されたの統計情報を元に、統計スキャンが開始されます。

7, 下の動作指標が十分に上がっており、オールグリーンであればOKです。
下にある動作指標が十分に上がっており、かつ、右側にある「警告メッセージ」のタブを開き、そこにログが無ければOKとなります。
※「完了いたしました」のボタンで最初の画面に戻ります。