
物理障害: クリーンルーム修理作業
認識不能ドライブ:
クリーンルーム技術と高度な修復処置
ヘッドクラッシュ・モータ焼け・プラッタの歪み等によりドライブが認識不能となった場合に内部部品の一時的な修理処置が必要になります。現在ではこうした状況においても対応可能な高度なデータ復旧技術が確立されており問題なく対応しております。



クラス100クリーンルームでの復旧作業
ハードディスク内部の作業には厳密なクリーン環境が不可欠です。弊社ではクラス100のクリーンルームを採用しドライブの開封や精密作業を行っております。ハードディスク内部を極めて清浄に保つ必要があるためわずかなホコリの混入がデータ復旧の成否を左右します。
クラス100 クリーンルームについて


ホコリは致命的:エアシャワーによる徹底除去
「回転すればホコリは吹き飛ぶ」という考えがありますが実際には粘性の高い微細なホコリがわずか1粒でも内部に入るとプラッタやヘッドに致命的なダメージを与える可能性があります。
そのため、作業者は作業前に専用エアシャワーを通り身体や衣服に付着した微粒子を完全に除去します。プラッタ表面にホコリが付着した状態で通電するとヘッドのスライダ部品が吹き飛び、即座に動作不能となる危険性があるため最大限の注意を払っています。
特殊構造ドライブへの対応:
Western Digital「片面落ち」モデル
特に対応が難しいとされるWestern Digital製ハードディスクです。このモデルの特徴として「片面落ち」と呼ばれる構造があります。これはプラッタの一部面が無効化されておりその無効面に対応するヘッドが出荷段階で取り外されている点にあります。
このため、内部ヘッドの構成が特殊となっており同一構造のドナー部品を確保するハードルが高くなるのです。弊社ではこのような特殊ドライブに対しても優先的に対応可能なドナーを確保・在庫しており、迅速な対応体制を整えております。

