
【データ復旧】FromHDDtoSSD
復旧設定 復旧系スキャン
復旧設定:復旧系スキャンオプション解説
■ A. 探索順序と処理速度の最適化

- 1番:探索順序の切り替え
損傷状況によっては、探索順序を変更することで有効な結果が得られる場合があります。 - 2番・3番・4番:処理速度に関する設定
- 解析並列処理:ファイル構造解析を並列で実施。
- 探索並列処理:解析に必要な情報収集処理を並列化。
- 並列バッファ:バッファ処理を複数化し、スキャン中の待機を削減します。 - 5番:ビッグデータオプション
AIベースのビッグデータ予測を活用し、スキャン量を大幅に削減します。
特にメタデータ探索に対する精度が向上します。
■ B. FATファイルシステムに対する設定

- 1番:FAT2を優先する
通常はFAT1が優先されますが、ミラーであるFAT2を優先的に使用します。 - 2番:FAT1・FAT2から最適選択
両テーブルを評価し、もっとも信頼性の高い構造を採用します。 - 3番:無効なファイル名の保持
復旧結果に誤置換が起きないよう、無効な名前もそのまま出力します。 - 4番:総当たり探索の有効化
FAT情報が完全に損傷している際に有効。
データ配置を総当りで試行し、復旧を図ります。 - 5番:領域解析の結果を優先
通常のFAT構造では得られない情報をもとに解析を行います。
時間はかかりますが、困難なケースでは効果的です。
■ C. NTFSファイルシステムに対する設定

- 1番:ミラーMFTの優先使用
メインのMFTに損傷がある場合でも、バックアップであるミラーを優先します。 - 2番:損傷度の自動選別
ファイルレコードの状態を解析し、問題ない部分だけを優先的に取り込む動作です。 - 3番:ビッグデータによる深度最適化
スキャン深度をスライダーで調整可能。
深く設定することで復旧精度が向上します(処理時間が長くなります)。 - 4番:未完結レコード解析の有効化
断片化や圧縮により、ファイル情報が一つのレコードに収まらない場合に対応します。 - 5番:強制終了後の未完結レコード処理
スキャンが途中で終了した場合でも、未完結レコードを解析し復旧を試みます。 - 6番:領域解析結果を用いた構造解析
MFTに依存せず、領域解析から得た情報のみを使って復旧を実行します。
NTFS構造が壊滅的に損傷している際に有効です。
補足
- 領域解析が行われていない状態では、「領域解析優先」設定は無効扱いとなります。
- すべての設定は対象ドライブや障害状況に応じて最適化可能です。
初期診断で得られた情報をもとに、必要なオプションを選択してください。