[What is this?] 磁気ヘッドマップ

ホーム復旧作業の見解[What is this?] 磁気ヘッドマップ

■ [What is this?] 磁気ヘッドマップ作成および磁気ヘッド切り替え、って、なんですか?

 [What is this?]の第一弾として、診断結果として目に余る、「磁気ヘッドマップ作成および磁気ヘッド切り替え」を取り上げます。

大容量ドライブは、一度の診断ミスで、全データが失われることなど、珍しくもなんともないです。

■ まず、これによりデータは復旧しますか?

 いいえ。復旧いたしません。その証拠は、こちらの成功事例で、「磁気ヘッド」とページ内を検索してください。こちらに再診断をご依頼いただき、助かった事例が多数、当たります。

■ では、「磁気ヘッドマップ作成および磁気ヘッド切り替え」という作業は、なんなのでしょうか?

 ハードディスクは、複数のヘッドを同時に動かし、筒状の各ディスクにアクセスいたします。 例として「4ヘッド 1000GB」のドライブについて考えてみましょう。 ディスクは表と裏を使いますので、4ヘッドの場合は、それらを挟む形で2ディスクとなります。

 ここで、このドライブの一部に不良が発生して、「裏」が使えないディスクが出てきました。

 ディスクに、わずかでも不良がある場合は使えません。 そこで、その裏を担当する磁気ヘッドを切り替えて、裏にアクセスしないように、ヘッド切り替えを実行します。 すると、容量は減少して750GB(25%の減少)となりますが、ドライブとしては正常となりますので、出荷できます。 これが、「磁気ヘッドマップ作成および磁気ヘッド切り替え」の全貌です。

■ ヘッドを直す作業ではないので、これでクリーンルーム作業が不要になるなど、100%あり得ません

 ヘッドクラッシュからデータを復旧するためには、読めなくなったヘッド一式を「交換」する必要が出てきます。 磁気ヘッド切り替えで、読めなくなったヘッドを勝手に切断いたしますと、そこに書き込まれているデータを必然的に捨てる事になります。 データは交互(ディスクを切り替えながら動作)に書き込まれるため、一部のヘッドでも、すべてのデータが壊れてしまいます。

 破損したヘッド一式は、必ず、交換する必要がございます。「磁気ヘッドマップ作成および磁気ヘッド切り替え」では、復旧できません。さらに壊すだけです。
矢野

 さらに、変形して破損いたしましたヘッドの一部分が「ドライブ内部に残ったまま」です。 すぐにヘッド一式交換による対処法で助かるものが、この変形状態のまま、高速に回転するディスクの上に乗せられる状態が続きます。 そのうち、黒い線状の大きな傷を表面に付けてしまい、そこから粉が飛び散って復旧不能となる危険があります。