磁気ヘッドの切り替えについて
ドライブを操作するコマンドには三種類が存在
ATAコマンド、PCI-Expressコマンド、工場内コマンドの三種類が存在いたします。ATAコマンド、PCI-Expressコマンドは、ドライブ情報取得から読み書き・S.M.A.R.T.の取得に活用します。いわゆるドライブを認識させて動作させるコマンド郡です。それらに対し工場内コマンドがあります。こちらはドライブの端子の脇にあるピンなどからコンソールで処理する対応となります。いわゆる製造時に使用するユーザ側には解放されていない工場内のコマンドとなります。そしてそのうちの一つに磁気ヘッドマップ作成および磁気ヘッド切り替えがございます。
磁気ヘッドマップ作成および磁気ヘッド切り替え
このようなデータの変形は「不可逆性」です。 一度の操作ミスで、すべてのデータが失われます。工場内でのみ利用しますから、戻す操作や確認は一切なくシビアなコマンド群です。 |
磁気ヘッドマップ作成および磁気ヘッド切り替えでデータは復旧するのでしょうか?
いいえ。復旧いたしません。
磁気ヘッドマップ作成および磁気ヘッド切り替えについて
プラッタの使用領域に対する重要な変更がこの操作になります。……わかりにくいですね。すなわち、この操作が行われたドライブはその使用領域にあるデータがすべて失われます。
内蔵ヘッドが損傷したら「交換」以外に手立てはありません
破損したヘッド一式は、必ず交換する必要がございます。「磁気ヘッドマップ作成および磁気ヘッド切り替え」では復旧できません。さらに壊すだけです。