FromHDDtoSSD v2 v3 統計スキャン
[サポートエディション リカバリエディション プロエディション 対応]

FromHDDtoSSD では、SSD/NVMe特有の「即時型不良セクタ」に対応するための専用解析スキャンを実装しております。

即時型不良セクタとは? 状態が安定しないセクタ

SSD/NVMeに特有の「即時型不良セクタ」とは、現時点では正常に振る舞っていても、数分〜数時間以内に突発的に不良化するセクタを指します。
このような挙動はHDDには存在せず、従来の検査手法では検出困難です。いわゆる「状態が安定しないセクタ」という解釈がピッタリです。

そのため、専用の検出技術が必要となるため、FromHDDtoSSDでは「統計スキャン機能」を搭載しております。

統計スキャンとは?

  • SSD/NVMe特有の確率的な挙動(不安定な遅延・エラー訂正回数など)を統計処理で分析
  • 中央サーバ(クラウド)に収集された膨大な統計情報を用いて解析


メニューより「完全・詳細スキャン設定」を開きます。
設定ダイアログ内の赤丸で示された【統計スキャン実行】にチェックを入れます。



    ④より、対象のドライブを選択します。
    ①をクリックすると、統計スキャンが開始されます。弊社サーバ上に蓄積された統計データをもとに、自動解析が進行します。





    • 画面下部の 解析精度グラフが十分に上昇し、緑ゾーンを安定して維持
    • 右タブ「警告メッセージ」にワーニング表示が一切なし

    この2点を満たしている場合、ドライブの状態は良好と判断されます。



    • 解析精度グラフが底を這うように低迷している
    • 「警告メッセージ」に表示がなくても、解析精度の低下が優先されます

    現時点では不良セクタが発生していなくても、近い将来に発生する可能性が高く重要データが含まれている場合は交換を推奨いたします。



    • 一時的に解析精度が下がったが、その後回復し安定している状態
    • ワーニングなしで、精度も一定範囲内に回復済み

    経過観察も可能ですが、重要データ運用中であれば念のため早めの交換をおすすめいたします。

    状態判断基準対応方針
    良好高い解析精度+ワーニングなし継続使用OK
    要注意精度低迷 or ワーニングあり交換を推奨
    回復傾向一時低下後、安定回復様子見。ただし重要データは要交換検討

    FromHDDtoSSD の統計スキャンは、“現時点での異常” ではなく “近未来の異常兆候” を捉えることが可能な、SSD/NVMe時代に対応した先進的な機能です。