物理障害向けクリーンルーム作業

「ヘッドクラッシュ」「モータ焼け」「プラッタ歪み」「磁性体剥離」により、コンピュータへの認識が不能となった場合、 クリーンルームを利用し、ドライブ内部を「一時修理」することにより、各データを復旧する足掛かりを作ります。重い状況からでも問題なくデータが復旧できる「データ復旧技術の研究」が進んでおります。

弊社では「クラス100クリーンルーム」を利用するクリーンルーム作業を実施可能です。
データ復旧の調査結果は「作業報告書(ドライブレポート)」にまとめます。
データ復旧作業の前に「復旧方針」を説明いたします。

クラス100 クリーンルーム作業

クリーンルーム作業の着手前にエアシャワーでホコリを落とします。 特に、粘性のあるホコリがプラッタに付着すると致命傷になりますので十分に注意しております。

また、クラス100クリーンルームとクリーンブースは「別物」です。クリーンブースをクラス100クリーンルームと同等の環境として扱っている事例が見受けられますが、これは適切な対応とは言えません。
ハードドライブやその他のデータストレージデバイスは非常に精密な機械であり、微細な粒子によっても損傷を受ける可能性があります。クラス100クリーンルームは立方フィートあたり100個を超える0.5ミクロン以上の粒子が存在しないという厳格な基準を満たしていますが、クリーンブースではこのレベルの清浄度を保証できません。
したがって、データ復旧サービスを選択する際には提供業者が適切なクリーンルーム環境を使用しているかどうかを確認することが非常に重要です。

クラス100クリーンルーム: クラス100クリーンルームは極めて厳格な環境基準を満たすために設計された専用の部屋です。このクラスのクリーンルームでは、立方フィートあたり100個を超える0.5ミクロン以上の粒子が存在しないことが保証されています。これは高度な精密機器の製造や特定の科学研究など、非常に高いレベルの清浄度が必要な環境で使用されます。これを達成するために、クラス100クリーンルームは高度な空気浄化システム、空気流動の制御、特別な建材、従業員のための厳格な衣服規定など多くの厳しい制御が施されています。

クリーンブース: 一方、クリーンブースはより小規模または特定の作業エリアに焦点を当てたクリーン環境を提供するための装置です。これは、完全に閉じられたクリーンルームと比べて設置が容易でコストも低いため、広範囲にわたる超高度な清浄度が必要でない場合や、一部の作業をクリーンな環境で行いたい場合に適しています。クリーンブースはそのサイズや形状が柔軟であり、既存の建物や施設内に容易に組み込むことができますが、クラス100クリーンルームと同じレベルの清浄度を実現することは困難です。