◇ 電源を改善するとパーツの寿命が延びます。電源は非常に重要なパーツです。

パソコンのケースを購入すると、おまけ程度の電源装置が付きます。 そこで、特に何も感じずに流用する方も多いと思います。しかし、それら付属の電源は「動けばよい」程度の品質と伺っております。表記通りの電力が得られている場合でも、その質によって接続先の負担が大きく変わります。マザーボードのコンデンサが膨らむなどの影響であれば交換で済みますが、ドライブの破損となると話は変わってきます。

◇ 電源を選ぶ

電源の選択、これが案外難しく、価格に関わらずハズレもそこそこ含まれております。
※ ハズレ商品に関しましては、下手すると先ほどのケース付属電源よりも品質が悪いのではないかと疑いたくもなります。逆の例も存在し、ケース付属と同程度の価格帯でも問題なく安定運用できたものもございます。データ復旧を行う装置などには、安定性に定評のあるメーカさんを必ず採用しております。

◇ ハズレの例: 初期不良 (2024年現在: さすがにこのレベルの電源はもうないです)

最初の電源投入で爆音と共にファンの部分から煙が発生、その衝撃で電源ケースが変形。
※ 接続したマザーボードは故障せず助かりました。
※ 煙が少し出て、それからドカンです。さすがに焦りました……。

◇ 寿命の例: 冷却ファンの故障・焼き付き (これは、数年経過後によくあります)

パソコンの挙動がおかしくなりまして、原因を突き止めようと分解しましたが、何もわからず。調子が良くなったので気にせず使用していましたが……、また同じ症状に陥るというケースです。電源が異常な温度に達している事に気が付き、よくみると……まともに回っていない点を突き止めました。
※ ファンを交換するだけですが、内部は高電圧のコンデンサが並びます。電源を抜いたあとも帯電しており、注意が必要です。対策としては、マザーボードに接続状態のまま、コンセントからプラグを抜いて数分待ちます。これだけでも待機分の電力消費で帯電していたコンデンサが解放されます。

◇ 寿命の例: 故障

パソコンの電源が落ち、それから再始動できなくなった例です。まず疑うべきは、純粋な電源故障です。最近の例では雷による衝撃(誘導電流)で故障する例も多いです。なお、今の電源は本当に優秀です。他を巻き込むことなく、電源のみが壊れます。大切なデータを沢山積みあげたドライブや、高価なグラフィックボードに波及することは、まずないです。