復旧不定期日誌132, [FromHDDtoSSD] ストレージ故障予測が完成いたしました

いつもお世話になっております。
担当の矢野と申します。

FromHDDtoSSD Ver2.0A+
https://www.iuec.co.jp/fromhddtossd2s/

2年前より製作を進めておりました 「ストレージ故障予測」機能が完成いたしました。
従来より存在するS.M.A.R.T.機能では観測できない部分を焦点にあて、
そのような状況を解析する「故障予測スキャン」を搭載させていただきました。

故障予測スキャンの役割は、出来る限り最短に不良化するセクタを割り出し、
それに予測するための指標(パラメタ構造体)を付けて故障予測をまとめる「解析モード」へ投げることです。

解析モードでは、現在のS.M.A.R.T.値および、不良化のパラメタ構造体を拝見し、
最終的な結果を求め、ユーザ様にそれを知らせます。

従来より存在するS.M.A.R.T.機能だけでは、S.M.A.R.T.自体が誤った情報の場合、お手上げとなります。
そして、それを判別する手法がなく、精度が上がらない原因となっていました。
※ S.M.A.R.T.には誤った情報も多数含まれます。
例,不良セクタがあるのに再配置カウントが0の場合も多いです。
「不良セクタがある=代替なし」となりますので、
既に再配置されているはずなのです。
そして、その逆もあります。(正常なのに再配置カウンタが正)
なお、「再配置が0の場合のみ=>正常」ではなく、
カウンタが正の値でも問題ない場合が多いです。
このような混在の中、本当の指標(基準)を見失い、予測が難しいわけです。

故障予測スキャンでは、壊れやすい場所や、
異常であれば読み落とす動作をわざと与え、
機械的に壊れているかどうか直接判断しておりますので、
このスキャンでは「偽」を与える事ができません。
スキャンが通れば正常、読み落とせば、その場所やエラーレベルで寿命を計算しております。
ご愛用頂けましたら幸いでございます。これからも、なにとぞよろしくお願いいたします。

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