復旧不定期日誌104, [Lab]: 故障予測 パート3 (不良セクタの分布と増殖の関係2)

いつも大変お世話になっております。
データ復旧担当(現:故障予測)の矢野と申します。

パート3 (不良セクタの分布と増殖の関係2):
不良セクタは複雑な原因で発生いたします。

不良セクタに関しましては、概ね3通りに分ける事ができます。

1:不良となって読み書きできず、他への影響はない
不良セクタの一般的な内容です。論理(通常)フォーマットにて不良セクタを含むクラスタへ使用不可のマークを与え、データの損失を防ぐ機構が各OSに備わっておりますが、この機構はこのレベルの状況を前提といたしております。つまり、これから説明いたします2・3だった場合、このような付け焼き刃ではデータ損失を回避できません。

2:不良となって読み込めず、徐々に広がる
広がるため、先ほどの使用不可マークでは全く追い付かず、データを損失します。

3:不良となって読み込めず、ヘッドクラッシュ
そのままですね。ヘッドの破損を誘発してしまい、BIOSにも認識できなくなります。

故障予測 パート4 (不良セクタの分布と増殖の関係3)へ続きます。

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