復旧不定期日誌90, 高度磁気解析とは? その1

いつもお世話になっております。
担当の矢野と申します。

なかなか更新できず大変申し訳ございません。
SSDに関しましては、多数のメーカさんを試しまして、
年内にはレポートできればと考えております。

※ 確かにプチフリと呼ばれる現象をBUFFALO製などで確認いたしております。
ただ、それが動作に支障をきたすかどうか、ですね。

本日は、MBRでHelloWorldですね。
この「MBR」と呼ばれる部分はデータ復旧業界にてよく使われる単語です。
そこで、一般的な診断結果を並べてみました。

例1
「トラック0エリア」内のファームウェア障害を確認、
その結果、MBRを取得することができず、起動に至りません。
クリーンルーム内での開封解析検査を実施する必要がございます。
ハードディスクが認識できていない状態と考えられ、開封解析検査は必須です。

例2
物理障害(多数のヘッド読取のエラー)を検出いたしました。
MBRを読取検査=>Errorを確認、エラーコードは459。
これが、パソコンを起動することのできない直接的な原因です。
すなわち、読取のエラーが起動を司るセクタを潰したと考えられます。
「多数のヘッド読取のエラー」も多数の事例があります。

例3
物理障害を起こしており、イメージ的にはデータがバラバラとなっています。
高度磁気解析により、このバラバラとなったデータを繋ぎます。
動かないのは、MBRと呼ばれるところが破損して、それが読めないからです。
私たちの手で必ず直ります。修復して、またデータが見えるようになりますよ。

近年問題として浮上しているのが例3の診断内容です。
確かに、難しい用語が少なく、1や2と比べますと大変分かりやすいですよ。
その代わり、内容が破綻です。 あと費用が高額なんですよね。だからよくご相談いただきます。

2022年1月追記:
これ、まだあります。
もう10年以上前ですよね、この手の、です。
これと「磁気ヘッドマップ切り替え」を組み合わせを、よくみかけかす。
この先も、続くんでしょう。お気を付けください。

高度磁気解析やMBRの修復が手作業で高額となるらしいです。
高度磁気解析や何やら、よく分からないため置いておきまして、
例3は「MBRと呼ばれるところが破損」というのが誤りです。
でもそれだと例1、例2も同様ではないかと、思ってしまいますね。

着眼点は依頼された媒体です。

例1、例2はOS起動のHDD、例3はデータ用の外付です。

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