復旧不定期日誌431, データ復旧ソフトウェアの使い方 その15 クローン機能について その1 – Web3.0 ブロックチェーン対応

いつもお世話になっております。
本日は、掲示板にてご質問いただきましたクローン機能について、詳しく書いていきます。

まず、なぜクローンするのか、です。
復旧が目的ならば、さっさと復旧機能でドライブをスキャンして抜き出せばいい、となります。
なぜわざわざ、面倒なクローンを作る必要があるのか、ですね。

クローン機能は、データを生成する基となるセクタ情報を別のドライブにそっくり移す機能です。
このとき、ドライブへの辿り方について、クローンの方が直線的になる点が重要です。

通常の復旧では、データがランダムに配置されている性質上、その復旧にはランダムにドライブにアクセスする必要性が発生します。正常なドライブならまったく問題なく、そもそも、それが前提の構造です。しかし、壊れかけた復旧を必要とするドライブには、これが高負荷になって完全な故障に至ります。

そこで、ランダムのアクセスを必要としない、直線的なアクセスで別のドライブにそっくり移せるクローン機能を挟むことで、復旧の安全性を確保しているという仕組みです。

もちろん、自動復旧ではこのクローンが不要です。できれば、クローンがなくても、ランダムアクセスを大幅に減らして重要かつ低負荷で済むファイルを自動選別して復旧する、これが理想ですから。

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