復旧不定期日誌354, 0を1回上書きでOKです

データ抹消に関しましては、自分自身で実施することを強くおすすめいたしております。

高密度なプラッタが採用されたHDDやSLCを含むSSDは、
物理フォーマット(全セクタ0上書き)を1回実行すれば十分だ、という結論が出ております。
これであれば、そこまで手間はかかりません。なお、念のためなら、3回実行です。
※ 専用ツールの他、Linuxのddで全セクタに0を書き込んでしまうだけです。

抹消ときくと、よく三十数回上書きとか、乱数と固定値と0を交互にとか、よくあります。
抹消の規格として出ているので抹消系ソフトウェアはそれらに対応するのですが・・、
それらの利用は10年以上前の古いドライブとか、そういった昔のドライブに限ります

また、中古のハードディスクについて、実は二束三文ではございません。
何年も使い込んだ中古ハードディスクなど誰も興味ないから大丈夫、ではありません。
サルベージ部品用途などで一定の価格が保たれております。
これについては本当に情けない話なのですが・・この点も注意となります。

一番安心できるのは、自分自身で処分です。これに限ります。
または、Trim機能を有効にしたSSDにのみ重要データ(見られたくないデータ等)を入れる、
というのもありです。
Trim機能が働くと0を書き込むので、通常の削除でデータ復旧ができなくなります。

意識的に抹消を行わなくても、残らない形できちんと消えるのは、利点かもしれません。
なお、抹消のための機能ではなく、速度を保つために、
確実に使われていないセクタの範囲が知りたいだけで、
その範囲はデータを保持する必要がないため0にしています。

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