Schnorr集約署名は楕円曲線で動作しておりますので、対称鍵を簡単に作る事ができます。それは、自分側の秘密鍵と相手側の公開鍵をスカラー倍にするだけで得ることができます。
相手側の公開鍵には相手側の秘密鍵が含まれているため、そこに自分側の秘密鍵をスカラー倍すると、自分側の秘密鍵と相手側の秘密鍵を含む新たな座標が得られます。そして、その座標が鍵になります。なぜなら、この座標は自分と相手しか知る事が出来ないため鍵として利用でき、対称鍵となります。
これで、アドレス同士(sora1同士)で暗号通信が可能となります。なお、この対称鍵の生成はSchnorr集約署名で5000鍵を束ねたSORA-QAI ver2以降のみ対応です(Sから始まるアドレスは対象外)。なぜなら、対称鍵の仕組みは秘密鍵の管理が非常に大切で、万一秘密鍵が見知らぬ第三者に漏れると、その第三者はそこに埋め込まれている暗号を復号することができてしまいます。そのため、慎重に設計しております。