復旧不定期日誌26, HDDのキャッシュについて その2

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HDDのキャッシュについて その1の続きです。

HDDのキャッシュが大きい場合、
それに従い高速化する、とは限りません。
このキャッシュは、確かに「高速化」という点では有利にはなりますが、
本当の目的は特定セクタの読み書き回数を減らし、寿命を延ばすのが目的かもしれません。

あくまでもキャッシュは一時的にデータを保管するだけですので、
実際の速さ(体感速度に影響するもの)は平均シークタイムで決まります。

シークタイムとは指示が出た後、目的のセクタの情報を取得するまでの時間で、
これの平均値が平均シークタイムとなります。短いほど高速となります。
シーケンシャルでの読み書き速度よりも遥かに体感速度に影響いたします。

少し古くてもSCSIの方が体感速度が良いのは、平均シークタイムが短いからです。
最近の高容量IDEは、容量は大きいのですがこのシークが8.0ms台と大きいため、
単に容量が大きくなっただけで進化はしていないという意見もあります。

キャッシュは大きいに越した事はないのですが、期待するほどの効果も・・? です。

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