Windows11 アップグレードの壁 古いCPUではセキュリティを確保できない?

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Windows10のサポート終了と、Windows11アップグレードの壁

Windows10のサポート期限が近づいてきたことで、最近ではWindows11へのアップグレードを促す通知が表示されるようになってきました。

「それなら、そろそろアップグレードしてみようか」と考える方も多いかもしれません。 しかし、いざ進めようとすると、意外な壁が立ちはだかります。

立ちはだかる2つの要件:TPM2.0と対応CPU

Windows11では、アップグレードにあたって「TPM2.0の搭載」と「対応CPUであること」が必須とされています。 セキュリティ強化が目的とされていますが、この要件には疑問の声も少なくありません。

LinuxはTPM不要、それでもセキュリティは確保されている

もし本当にTPM2.0や対応CPUがセキュリティに絶対不可欠なら、Linuxのようにこれらを要件としないOSは「セキュリティが甘い」ということになってしまいます。 しかし、現実にはそんなことはありません。セキュリティは構造や運用によっても確保できるものです。

買い替えを促す構造?非対応CPUの範囲が広すぎる

とくに問題視されているのが「対応していないCPU」の範囲の広さです。 中には、5〜6年前のCPUであっても非対応とされるケースがあります。 現在でも現役で使われているCPUが対象外とされるのは、さすがに納得しづらいものです。

CPUの線引きは本当に妥当なのか?

事務作業やオフィス用途であれば、最新CPUでなければ困るようなケースはほとんどありません。 AI処理などGPU性能が必要になる分野とは異なり、業務用では5〜6年前のCPUでも十分対応可能です。 にもかかわらず、CPUでアップグレードの可否を決めてしまうのは不自然とも言えます。

……ということで、回避策もあります

こうした要件によってアップグレードできない場合でも、実は回避策が存在します。 ただし、「これがセキュリティ要件の回避策として通ってしまうのも、どうなんだろう……」という違和感が残るのも事実です。

次回は、実際にその回避策の一例として「Flyby11」を用いた手順をご紹介します。

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