量子コンピュータは「爆速」ではない。あたかも答えを知っているかのように動く
「量子コンピュータはとにかく速い」―― そう思っている方も多いかもしれませんが、実際には“爆速”というよりも“ズル賢い”存在です。
なぜなら、量子コンピュータは、あたかも答えを最初から知っているかのように振る舞うからです。
この性質、まさに“チート”
一言で表すなら……そう、まさに「チート」です。
量子コンピュータは、すべての可能性を一斉に探索する“並列性”を持ちながら、 確率振幅の偏りを利用して「正解だけを引き当てるように見せる」という構造を持っています。
だからこそ、PoWもECDSAも狙われる
この“チート”性能を持った存在が、Proof of Work(PoW)やECDSA署名といった既存の暗号技術に突き刺さるわけです。
鍵を当てるのではなく、鍵を“選ばせる”ような構造で動ける。 そんな存在が現れたら――従来のセキュリティは成り立たなくなるのも当然でしょう。
量子とは“チート”。だから備える
この本質を理解すればするほど、量子耐性を持つアルゴリズムが求められる理由が見えてきます。
対策を講じるか、それとも“チート”に荒らされるのを待つか―― その選択の時期は、もうすぐそこに来ています。