緻密な事前調査の結果、分解作業が必要と判断された場合、クリーンルーム環境での分解修理に着手します。
この作業では、データが記録されているプラッタ、つまりディスク部分以外の部品を交換・調整することで、データの読み出しを可能にすることを目指します。
分解修理作業については、すでに工程プロセスを最適化しており、症状に応じてドナー部品からの移植などを行います。
ただし、ここで重要なのは、作業の目的が「ドライブを通常使用できる状態に修理すること」ではなく、あくまで「内部に残されたデータを取り出すこと」である点です。
そのため、クリーンルーム作業を実施したからといって、ドライブそのものが完全に修理されるわけではありません。
データが記録されているプラッタは交換できません。
もしプラッタ側に傷や歪み、読み取り不良などの損傷がある場合、その損傷は残ったままになります。
つまり、クリーンルーム作業が適切に成功したとしても、ドライブ内部のすべての問題が解消されるわけではありません。
交換できる部品を整え、読み出し可能な状態へ近づけたうえで、残された損傷と向き合いながらデータを回収していく必要があります。
そのため、データ復旧では、クリーンルームでの分解修理だけで完結するわけではありません。
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