[データ復旧成功事例] 復旧率100% Seagate製 2000GB ST2000DM001 2台 茨城県[個人様]

データ復旧サービス成功事例

ヘッド系統の消耗(2台とも) ミラー設定=>ストライピングになるバグ

お客さまよりお伝えいただいた症状

貴社にお願いする以前に、他社に診断してもらっております。以下、その内容です。

[診断結果] 今回はお預かりしているHDDのデータ復旧は出来ませんでした。復旧できなかった理由ですが、NAS内蔵の1番目のHDDに「重度の物理障害」が起きているためです。当社で行った復旧作業の内容についての説明です。お問い合わせの時にうかがった情報では、『HDD1番が故障していると思われて、RAID1(ミラーリング)で運用していた』、とのことでした。

確かに、今回HDDを2台とも精密検査したところ、1番は「重度の物理障害」でデータが読めず、2番は特に問題は起きていませんでした。しかし、正常な方の2番目のHDDのパーティション構成を確認したところ、RAID0(ストライピング)の構成になっていました。

念の為に、直前までRAID1設定になっていたのが、何らかのタイミングでRAID0に切り替わったのかどうかも丸一日掛けてチェックしましたが、過去にRAID1の設定をしていた痕跡は見つかりませんでした。よって、最初からRAID0の構成のまま使っていたのではないでしょうか?

そこで次に行った作業は、HDD1のデータが読み出せなければRAID0はデータ復旧できないので、なんとかしてHDD1からデータの抽出・復旧ができないかを試みてみました。

しかし、当社に複数あるデータ復旧専用機器を全て使い、日にちをおいたり何度か試してみましたが、HDD1からはデータを取り出すことは出来ませんでした。

今回の故障したHDD1の症状を見ていると、20分ほどかかって内部のパーティションの認識はできるものの、データの抽出を行おうとするとエラーとなって強制解除されるため、

HDD内部のデータの読み書きを行う「データ読み出しヘッダー」の部分の故障か、HDDの「基板」の故障か、いずれかの故障が起きているように思われます。

これは通常、「重度の物理障害」と呼ばれて、クリーンルーム内でHDD内部の開封を行ってデータ復旧をする必要がある状態です。 残念ながら、今回は当社では対応できませんでした。

症状の断定

ヘッド全体の機能低下
採用技術:ヘッドレストレーション&不良セクタ最適化技術(統計)
ヘッドの一部が消耗いたしまして、そのヘッドが担当するセクタ区間が読み出せなくなる物理障害を確認いたしました。特に、Seagate製のDMシリーズに関しましては、プラッタ歪みが絡むため、読み出せなくなる割合が高く、通常の作業では各セクタの情報を復帰させることはできません。

なお、2番のドライブにもこの症状の痕跡が見つかりましたので、こちらもエラー訂正ならびにヘッドレストレーションを実施しております。また、この症状は突然のエラー訂正不能から発生いたしまして、読み出せなくなるセクタが急激に増加するため、急に各データが読み込めなくなる特徴がございます。機能が低下いたしましたヘッドの回復処置を行い、全体をデータスキャンすることにより、綺麗に復旧できる事例です。

さらに、ミラーではなくストライピングだった件は、お客様の設定ミスではなく、バグによるものと断定いたしております。なぜならば、このケースと全く同じ形でのご依頼が今でも相次いでいるためです。

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