FromHDDtoSSDに搭載している不良セクタ修復機能は、不良セクタシミュレーションの技術をもとに開発しています。
プラッタと磁気ヘッドの状態をそれぞれ観察しながら、修復可能と判断された不良セクタに対して、ドライブ内部の代替セクタへ置き換える処理を行います。
ここで重要になるのが、代替セクタが発生したドライブをどのように評価するかです。
S.M.A.R.T.には、一般に「0x05」と呼ばれる再配置セクタ数の項目があります。この値が0であれば、再配置されたセクタは記録されていません。一方、1以上になった場合、そのドライブを引き続き使用してもよいのか、慎重な判断が必要になります。
ただし、代替セクタそのものに問題があるわけではありません。
代替セクタは、不良セクタの代わりとしてメーカーがあらかじめドライブ内部に用意している正常な領域です。代替処理が正常に完了していれば、置き換え後のセクタに対する読み書きは可能です。
それでは、なぜ再配置セクタ数の増加が厳しく評価されるのでしょうか。
重要なのは、代替セクタが使用されたという結果だけではありません。不良セクタが発生した原因や、その後も増加しているかという傾向、さらにプラッタやヘッドの状態まで含めて判断する必要があります。
再配置セクタ数が1以上だからといって、ただちに使用できないとは限りません。しかし、その値が継続的に増えている場合は、ドライブ内部で劣化や損傷が進行している可能性があります。
次回は、各検査機能から得られる情報をもとに、代替セクタとは何か、代替処理が行われたドライブを再利用できるのか、どのような基準で判断すべきかを整理します。
HDDとSSDでは仕組みや評価方法が異なるため、それぞれに分けて考えていきます。
