[データ復旧成功事例] 復旧率85% WesternDigital製 500GB 東京都[法人様]

データ復旧サービス成功事例

ヘッド系統の消耗(Testdiskでもダメ)

お客さまよりお伝えいただいた症状

お世話になります。問題のPCはEPSON Endeavor NY2400Sです。以下、時系列です。8/18 問題PCに電源投入してもWindos8.1が起動せず、自動的にBIOS設定画面が表示されるようになる。

特段事前事後に異音など無し。・HDDを取り外して、Windows7 PC(A)にSATA-USBアダプタを介して接続したところ、Dドライブとして認識された。「エラーを修正するか?」という意味のメッセージが出たが、そこではキャンセル。

その後アクセスに異常に時間がかかるが、Windowsエクスプローラにてディレクトリ構造は見えた。・別の Windows7 PC(B)に上記アダプタにて接続したところ、Dドライブとして認識される。

しかしWindowsエクスプローラ、コマンドプロンプトでアクセスを試みるも、「パラメータが間違っています」「CRCエラー」のいずれかのメッセージが出て、ドライブの内容を見ることができなくなった。

・Windows7 PC(A)に接続しなおすが、同様の症状でもはやディレクトリ構造が見えない。
・WindowsエクスプローラでDドライブにアクセスすると、「フォーマットしますか?」と聞かれ、キャンセルすると「CRCエラー」が表示される。
・「ディスクの管理」で見ると、複数のパーティションが存在し、Dドライブ部分が RAW(データ)として表示された。ツール TestDisk・Advanced > Disk /dev/sdb – 500 GB / 465 GiB – CHS 60801 255 63 Partition Start End Size in sectors > 1 P Unknown 2048 16779263 16777216 [Basic data partiti 2 P EFI System 16779264 17311743 532480 [EFI system partiti 3 P MS Reserved 17311744 17573887 262144 [Microsoft reserved 4 P MS Data 17573888 934830079 917256192 [Basic data partiti 5 P Unknown 934830080 976773119 41943040 [Basic data partiti on] 4行目が問題のセクタだが、[Boot]を見ると、PBRのStatusは本体・バックアップとも OK・Analyse > Quick Search 2レコード表示した後にエラー表示 Read error at 1093/204/15 (lba-17571911) その周辺で劇的に進行が遅くなる。

30分で50シリンダー程度しか進行しなくなり、1221/60800 シリンダーで停止したのであきらめる。表示された2レコードは以下の通り MS Data 2048 16779263 16777216 MS Data 16779264 17311743 532480 [SYSTEM]
・問題PC にHDDを戻し、BOOTデバイスをUSBメモリに変更、別のWindows8.1 PCその3 にて作成した回復ディスクUSBメモリを起動、MBR(GPT)の修復を意図して「スタートアップ修復」実施 ・その後、再起動すると、BIOS設定画面は表示されなくなった。メーカーロゴ画面にて「自動修復を準備しています」と表示されたままになり、数十分経つと修復画面が表示されるようになった。結局正常起動には至らない。 8/19 <現状>
・あらためて Windows7 PC(A)に接続し、Windowsエクスプローラ、「ディスクの管理」、TestDiskでの挙動を確認すると先の確認時とほぼ同じ状況。ただし、「ディスクの管理」の D ドライブは空き容量が100%になってしまっている。 以上

症状の断定

一部のヘッドの機能低下に加え、磁性体剥離の拡散
採用技術:ヘッドレストレーション&不良セクタ最適化技術(統計)&エラー訂正
ヘッドの一部が消耗いたしまして、そのヘッドが担当するセクタ区間が読み出せなくなる物理障害を確認いたしました。さらに、それらのセクタ区間を強制的にスキャンされた影響で、磁性体剥離による読み書き不能セクタが発生しておりました。

前者のヘッド消耗自体は突然のエラー訂正不能から発生いたしまして、読み出せなくなるセクタが急激に増加するため、急に各データが読み込めなくなる特徴がございます。

機能が低下いたしましたヘッドの回復処置を行い、全体をデータスキャンすることにより、綺麗に復旧できる事例です。ただ、磁性体剥離はエラー訂正不能となる場合が多く、僅かですが復旧率が低下いたします。このため、深いスキャンが入り込むツールのご利用はできる限り避けていただきますと、復旧率が大幅に向上いたします。

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