NASの損傷(ビット腐敗)
お客さまよりお伝えいただいた症状
昨日昼ごろに発生いたしました。朝は問題なかったが、昼ごろからアクセスできなくなり、見てみると、HDD2のランプが赤色に点灯し、中央のインジケーターが緑色で点滅していたので、様子を見てみる。翌朝になっても状況が変わらなかったので、IOデータに問い合わせた。再起動の指示→電源スイッチから電源が切れない。電源コードを抜くよう指示される。HDD1,2両方が赤色に点灯、中央インジケーターは赤色点滅、ブザーが鳴り続ける。電源を切って、HDD2を取り外し、再起動→HDD1,2両方が赤色に点灯、中央インジケーターは赤色点滅、ブザーが鳴り続ける。電源を切って、HDD1を取り外し、再起動→HDD1,2両方が赤色に点灯、中央インジケーターは赤色点滅、ブザーが鳴り続ける。IOデータのmagical Finderからは常に検出されない状態。データ復旧会社への依頼を進められる。
症状の断定
ビット腐敗によるミラーリングの故障
採用技術:学習スキャン(人工知能) R.E.C.O.A.I.
ミラーリングの同時破損を確認いたしました。実際には、片方はビット腐敗で徐々に劣化し、そこにもう片方のヘッドクラッシュが重なってしまい、整合性を失った状態でした。ビット腐敗は、そのエラーが表に出にくい(アクセス頻度が低いセクタが損傷するため)ゆえ、すでにドライブが壊れていても、それが中々エラーとして出てきません。そこに、ヘッドクラッシュが発生してしまい、全データにアクセスできなくなったという流れです。ビット腐敗の処理には、その対処法を学習済みのR.E.C.O.A.I.(学習スキャン)にて解決いたしております。それから破損いたしましたファイルシステムを修復いたしまして、各データを復旧いたしました。
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