停電?による故障(TeraStation)
お客さまよりお伝えいただいた症状
TS-Xe4.0TL/R5 Raid10にて4TBの物を2TBのHDDとして使用しています。夕刻、突然 Disk3と4が故障したとの表示が出てNASに接続できなくなりました。再起動するとDisk3, 4に加え 2も故障との表示が有ります。
Raid10との事で diskの場所は替えずDisk1,3のみを実装して立ち上げてみたりしましたがデータが読めませんでした。停電が約30秒ありましたが、HP 製 UPS T1000 により NASで電源が落ちる事は有りませんでした。本装置の購入はDisk1が故障しメーカ保障にて交換、Disk4 が故障しSeagate Barracuda ST1000DM003に交換した保守履歴が有ります。
症状の断定
ビット腐敗によるRAID整合性エラー
採用技術:学習スキャン(人工知能) R.E.C.O.A.I.
停電ではなく、ビット腐敗の影響による物理障害を確認いたしました。
このビット腐敗はアクセス頻度が低いセクタに発生するため、データを長期に渡り保管するRAIDタイプにとっては脅威です。今回も、徐々に各ドライブがビット腐敗を起こしまして、最終的にリビルドも出来ない状態まで悪化しておりました。RAID10でも防ぐ事ができないほど、深い部分まで破損しておりましたので、このような場合は正常なセクタを出来る限り集めまして、4台から1台分の「RAIDイメージ」を生成して対応いたしております。
ビット腐敗、プラッタ歪み(消耗系は歪みです)を学習済みのR.E.C.O.A.I.(学習スキャン)にて各ドライブのスキャンを順調に進めまして、RAIDイメージを生成し、特に問題なくデータの復旧を実施いたしました。
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