ドライブが故障したときに表示されるエラーメッセージ。
この20年以上、それも研究対象の一つとして、データ復旧の改善に活用してきました。
ドライブが故障したときの動作は、必ずしも安定しているとは限りません。
そのため、表示されたエラーメッセージと、実際のドライブ故障状況が一致しない場合も多くあります。
そこで今回は、エラーメッセージとドライブの故障状況を比較しながら、どのような状態が考えられるのかを見ていきます。
まずは、明確なエラーメッセージが表示される場合です。
明確なエラーメッセージが表示されるということは、少なくともOS側が何らかの形でドライブを認識している可能性があります。
つまり、ドライブ自体は認識されているものの、その先にある論理構造やファイルシステムへ正常にアクセスできない。
その結果として、エラーメッセージが表示されることがあります。
ただし、ここで注意が必要です。
ドライブの中には、実際には正常な認識状態を失っているにもかかわらず、容量情報だけを返す機種があります。
OS側は、容量情報を取得できると、そのドライブが存在しているものとして扱い、セクタへのアクセスを試みます。
このとき、実際にセクタが読み取れるかどうかによって、表示されるエラーメッセージや動作が変わってきます。
ドライブが認識されており、なおかつセクタが読み取れる場合は、論理構造の破損やファイルシステムの異常、不良セクタの影響などが主な確認対象になります。
一方で、ドライブが認識されているように見えても、実際にはセクタが読み取れない場合があります。
この場合、すぐに完全な物理故障として処理されるのではなく、まずは不良セクタや読み取り不良として扱われ、読み取り再試行などの処理が行われることがあります。
その結果、アクセス時に何秒も待たされる、処理が固まったように見える、エクスプローラーが応答しなくなる、といった現象が発生します。
