SHA-256と同じ構造を持つSHA-1。
ちょうど研究対象にするには最適な存在です。なぜなら、すでに破られているため、その原因から解析箇所を絞ることが可能なためです。そこで、SHA-1のビット反転率を詳細に引き抜くための工夫を実施してみた結果、驚くべき結果を得られました。計算量も、実際に破られたオーダー付近となっており、やはり原因はそこであった。
このSHA-1、破られた過程は公開されているのですが、なぜそのような過程に導かれたのかは表に出ていないはずです。そのため、そこを探るにはビット反転率から自分で探す必要が生じました。そしたら……、構造でしょうね。その構造にぴったりはまる、その解析手法こそが、計算量のオーダーまでぴったり合わせられる手法へと形作られていきました。
そして、SHA-1とSHA-256は同じ構造ですから、そこから別のアイデアへと繋ぐことになります。
