v2はクラウド版、v3はブロックチェーン版となっており、いずれも検査および復旧のための統計情報を蓄積・処理するという基本的な性質に違いはありません。特筆すべき違いは、中央集権型か非中央集権型か、という点にあります。
ドライブの故障状況を正確に把握するには、信頼できる統計データが不可欠です。しかし、バイアスのかかったデータが大量に投入されると、その偏りによって故障判断が歪められる恐れがあります。
実際に、v2（クラウド版）では、ある特定メーカーのSSDにおいて、良好な傾向を示す統計情報が大量に投入された結果、正常な診断やベンチマークが困難になるという事例が発生しました。これは、おそらくデータ投入のタイミングや出所が不透明であることを利用された可能性が高いと考えられます。
こうした状況に対し、v3（ブロックチェーン版）では、非中央集権的な構造により、情報の改ざんや偏りに強い性質を持っています。つまり、判断の信頼性を維持する上で、非中央集権型は大きな優位性を発揮するというわけです。
