HDDとSSD、不良セクタの性質はこんなにも違う
ストレージのトラブルでよく話題になる「不良セクタ」。でも、HDDとSSDではその性質がまったく異なることをご存じでしょうか?
HDD(ハードディスク)の場合、不良セクタは一度発生すると、その場所にずっと残り続けます。物理的な傷や劣化が原因になることが多く、修復しない限り、基本的にはそこが「壊れたまま」なのです。
一方、SSD(ソリッドステートドライブ)は少し事情が違います。SSDでは不良セクタの発生が非常に不規則で、しかも一度異常が始まると、特定の場所にとどまらず、あちこちで発生する傾向があります。これはフラッシュメモリ特有の特性であり、突然、広範囲にわたってエラーが広がることも。
つまり、HDDは「傷が残るタイプ」、SSDは「広がるトラブル」と覚えておくと、いざというときに役立つかもしれません。