HDDとSSD、不良セクタの性質はこんなにも違う
ストレージのトラブルでよく話題になる「不良セクタ」。 しかし、HDDとSSDではその性質がまったく異なることをご存じでしょうか?
HDD:物理的に“残る”タイプの不良セクタ
HDD(ハードディスクドライブ)の場合、不良セクタは一度発生すると、その場所に固定されて残り続けるのが一般的です。
原因は多くの場合、物理的な傷や磁気面の劣化によるものであり、修復しない限り、ずっとそこが「壊れたまま」の状態となります。
SSD:不規則に“広がる”タイプの不良セクタ
一方、SSD(ソリッドステートドライブ)では、不良セクタの発生パターンがHDDとはまったく異なります。
発生位置が不規則かつ、時間の経過とともに広がる傾向があるのが特徴で、フラッシュメモリの構造的な特性によるものです。
一度異常が始まると、特定のセクタに留まらず、突然広範囲にわたってエラーが拡大することもあります。
覚えておきたいポイント
簡単にまとめると、次のように覚えておくと実用的です。
- HDD: 傷が「残るタイプ」
- SSD: エラーが「広がるタイプ」
この違いを理解しておくことで、いざというときの対処や判断に役立つかもしれません。