自動バックアップの危険性:失敗しても、通知の出ないケースがあります。 ※ バックアップ先ドライブの定期検査が必要です。

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自動バックアップには、複数のHDDを接続して運用するRAID、自動的にバックアップを取れるように組み込んだシステム、
同時にミラーを生成するミラーリングなどがございます。
これらは、シーケンシャルの高速化、データの冗長性などを求めて組まれます。
しかしながら、同時に脆弱性を抱え込む原因にもなっておりますので、それを説明いたします。

■ 自動バックアップ
*** 各セクタの分類については、こちらにまとめました。

自動バックアップでは、「徐々に」各ドライブが劣化する場合、対応できません。
以下に、その状況をまとめます。

○ 同期前:
以下数値の順:空データ数, 実データ数, 読み込み不能セクタ数, 書き込み不能セクタ数, 読み書き不能セクタ数
Disk1|90, 10, 00, 00, 00|
Disk2|100, 00, 00, 00, 00|

○ 同期後:
以下数値の順:空データ数, 実データ数, 読み込み不能セクタ数, 書き込み不能セクタ数, 読み書き不能セクタ数
Disk1|90, 10, 00, 00, 00|
Disk2|90, 10, 00, 00, 00|

各数値は全体を100として情報を保持している量を表します。
今回のDisk1は未使用が90、データ使用量が10、その他エラーのセクタはありません。
新しいDisk2(新品なので未使用100)にバックアップした様子(同期)です。

■ この自動バックアップが知らないうちに、データ損失につながります。

バックアップ先のドライブが故障するまで、一切検査せずに使い続けるのは、とても危険です。
実は、この肝心な故障に気が付かない場合がとても多く、
それこそ、気が付いたときには、両方とも読めないという現象を沢山確認しております。

◇ このようなデータ損失に至るまでの変化の流れ

○ 新品の状態:
以下数値の順:空データ数, 実データ数, 読み込み不能セクタ数, 書き込み不能セクタ数, 読み書き不能セクタ数
Disk1|55, 45, 00, 00, 00|
Disk2|100, 00, 00, 00, 00|

○ 最初の同期(無事作動確認):
以下数値の順:空データ数, 実データ数, 読み込み不能セクタ数, 書き込み不能セクタ数, 読み書き不能セクタ数
Disk1|55, 45, 00, 00, 00|
Disk2|55, 45, 00, 00, 00|

○ 定期的に使用中、データ量55から80へ(無事作動確認):
以下数値の順:空データ数, 実データ数, 読み込み不能セクタ数, 書き込み不能セクタ数, 読み書き不能セクタ数
Disk1|20, 80, 00, 00, 00|
Disk2|20, 80, 00, 00, 00|

○ 障害の発生(無事作動確認):
以下数値の順:空データ数, 実データ数, 読み込み不能セクタ数, 書き込み不能セクタ数, 読み書き不能セクタ数
Disk1|20, 80, 00, 00, 00|
Disk2|19, 80, 01, 00, 00|

○ 障害の発生2(無事作動確認):
以下数値の順:空データ数, 実データ数, 読み込み不能セクタ数, 書き込み不能セクタ数, 読み書き不能セクタ数
Disk1|20, 80, 00, 00, 00|
Disk2|19, 70, 11, 00, 00|損失10

○ 障害の発生3(無事作動確認):
以下数値の順:空データ数, 実データ数, 読み込み不能セクタ数, 書き込み不能セクタ数, 読み書き不能セクタ数
Disk1|18, 80, 02, 00, 00|
Disk2|15, 64, 21, 00, 00|損失16

○ 障害の発生4(無事作動確認):
以下数値の順:空データ数, 実データ数, 読み込み不能セクタ数, 書き込み不能セクタ数, 読み書き不能セクタ数
Disk1|18, 80, 02, 00, 00|
Disk2|10, 55, 30, 05, 00|損失25

○ 障害の発生5(エラーで停止):
数値の順 空データ数, 実データ数, 読み込み不能セクタ数, 書き込み不能セクタ数, 読み書き不能セクタ数
Disk1|18, 60, 02, 03, 17|損失20
Disk2|10, 55, 30, 05, 00|損失25

○ 障害の発生6(5のエラーを無視、再度エラー、再起不能):
以下数値の順:空データ数, 実データ数, 読み込み不能セクタ数, 書き込み不能セクタ数, 読み書き不能セクタ数
Disk1|00, 00, 00, 00, 100|損失80(ヘッドクラッシュ)
Disk2|10, 35, 50, 05, 00|損失45

◇ Disk1(メイン側)が元気なのに対し、Disk2(コピー先)が徐々に弱っていくパターン

データを書き込んでから、一定時間後に読み込み不能セクタに変化いたします。
同期の場合、ファイル名または更新日時に変化がない場合は書き込みしないため、
データ損失が気付かれずに放置されてしまいます。
頻繁に更新するファイルは、書き込みの際にセクタが復活致しますし(エラーの場合もあり)、
最終的に読み書き不能セクタになった場合はエラーで停止(書き込み不可)します。
ほとんど更新しない(全く更新しない)保存用ファイルなどが影響を受けます。
※ 更新頻度の低い例といたしましては、デジタルカメラの画像などが犠牲となっております。
※ 対策:更新頻度の低いファイルは、できる限り別のメディアにも保存する。
※ NASに接続されたバックアップ外付など、最近は多いですね。

[重要] ミラーリングをバックアップとして利用してはいけません。データ保護機能はありません。

ミラーリングはバックアップの代わりになりません。
まず、ウイルスやワームによる活動、人為的なミスによるデータ損失、論理的な障害についても、絶対に防ぐ事ができません。
そして、ドライブに対する見えない消耗が重なりシステムが停止したときには、すでに時遅しとなります。
※ 接続されている全ドライブが破損していたという結果につながる恐れがあります。
RAIDはあくまで稼働時間を延ばし、決められた時間に修理を可能にする利点のみで、データ保護機能はありません。

■ ドライブの検査について

バックアップ先の劣化を定期的に検査すると、今回のような徐々に弱っていくデータ損失を防ぐ事ができます。
※ 検査の方は、完全スキャン[ >> FromHDDtoSSD 完全スキャン機能 ]をご利用ください。
※ なお、SSD/NVMeの場合は統計スキャン(FromHDDtoSSD v3)をおすすめしております。

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