IUEC Co.,Ltd. 開発沿革

目次 [INDEX]

弊社では、2004年以降、独自の研究開発により高度なデータ復旧技術を構築してまいりました。
HDD・SSDをはじめとする各種ストレージメディアに対応し、
物理・論理を問わず多様なトラブルに対応可能な復旧手法を確立しております。

これまで培ってきた技術と実績をもとに、安心と信頼のサービスをご提供いたします。



弊社および技術パートナー様との共通認識(ハード方面への復旧技術)となっております。



ヘッドアンロードはヘッド先端がランプと呼ばれる部品に格納される形で収められます。

CSS方式はヘッド先端がプラッタ内週部に接触する形で収められます。
いずれにせよ、回転にて生じる空気の流れを利用して浮遊しております。

それだけ精密な機械となりますので、正確な作業を要求されますが、
その手順は毎年改良され、問題なくヘッドアンロード, CSS方式の両方を復旧することが可能です。

回転にて生じる空気の流れを利用して微小な「ディスク-ヘッド間隔」を作り出しておりますので、
各部品を固定するネジなどが重要な要素となります。

ネジの締め具合に関しましては、それを測定できる装置を利用いたします。
また、ヘッド交換作業に関しましても、専用器具により容易かつ確実に行うことが可能となりました。

磁気ヘッドを格納するスライダ(これが浮遊します)の姿勢を壊さずに、
ランプからの取り外し、およびランプへのセットを行う専用器具となります。

CSS方式では、ヘッド先端がディスク内周部に存在するため、
器具というよりは「ヘッド交換装置」になっております。4プラッタまで対応、
数秒でヘッドの出し入れをできるもので、こちらも確実です。



モータが焼けてしまい、動作不能となる例です。

このような場合は、モータを交換するのではなく、プラッタを正常モータへ移植します。
モータはハードディスクと一体を成しまして、これを外す前に、プラッタを外す必要があるためです

すなわち、プラッタを外した段階で他のモータへ移植した方が、
手順が少なくて済むという流れです。

こちらは、手作業ではまず無理です。

プラッタを固定するネジの精度が非常に高く、この部分は機械の出番です。
技術パートナー様と話し合いのうえ完成いたしました「専用装置」を利用いたしております。

現在、メインで改良が進められているのはソフトウェア方面の技術です。
復旧速度と復旧精度を追求し、速やかで確実なデータ復旧を目指しております。



2005年の頃に登場いたしました「デュアルコア」を発端に、
2010年にはクアッドコアのパソコンに手が届くようになりました。
性能を決めるとされるクロック数(※注1)が中々伸びないため、
コアの数で性能向上を図る路線に変更となったようです。

ところで、このような変化は「一つの仕事を、高速に処理するタイプ」から、
「複数の仕事を、速度を落とさずに並列処理する方面」への転換を示します。
なお、クロック数だけでは性能は定まりません。1クロックあたりの性能も重要で、確認が必要です。

そのため、よく伺う話が「スレッドの数」および「スレッドの優先順位」です。
一つのスレッドで全処理を行う内容をシングルスレッド、
反対に複数のスレッドを利用する場合はマルチスレッドと呼ばれております。
シングルスレッドの場合は「順番通り」に処理されます。
しかし、他のコアの手が空いている場合、それらを同時に利用し、合計処理時間を短縮したい所です。

ただ、上手く実装しないと1スレッドあたりの処理時間が延びてしまいます。
また、同期も必要です。
そのため、弊社では処理内容別に細かく分けて、色々と「組み合わせ」を行う内容になっております。




不良セクタの拡散(読み書き不能セクタの拡散)に関しましては、
HDD容量が100GBを超えたあたりから頻繁に拝見するケースとなりました。

規則性に関しましては色々な手法で解決いたしておりますが、
不良セクタの間隔に関しましては、まだまだ詰めていこうと考えております。




上が旧技術、下が新技術(見込み)です。

ただ、まだ改良中のため現在のシステムは上と下の中間点です。
それでも、ようやく形になってきまして、
この時点までの成果は「不良セクタシミュレーション」にて公開させていただきました。

まだ中間の技術ですが、それでも500GB~2.0TBのプラッタ傷などには大きな威力を発揮いたします。
(現在の2020年、14.0TBまで適用いたしております)



スキャン結果を詳細に解析し、全てメモリに収めて後から拝見する形式を検討中です。

また、スキャン中にスキャン結果をリアルタイムに次々と代入し、
現在の状態を遷移させる方式も検討中です。
遷移させ、危険と判断できた場合はそのセクタの内容をメモリに収めます。

次回、読み込めるか分かりませんので・・。今現在(6/8)も試行中で、
実験ではメモリが1GB程度予約できれば、数パーセントの復旧率向上が見込めそうです。
また、セクタ番号(LBA)は絶対に重ならないため木構造が有用とみております
(こちらも色々と試しています)。故障予測には前者(後から解析)、
データ復旧には後者(遷移図)が役に立つとみております。

物理障害のデータ復旧に関しましては、特に大きく構造が変わらない限り、
現状で問題ないと判断いたしております。

ただ、イレギュラーなケース(指紋付き)は別に改善する必要があると考えておりまして、
空いた時間を活用いたします。※ 指紋付着に関しまして扱う量が増加しております。
※ [お願い]:無意味にハードディスクの蓋を開ける事だけは避けてください。



メモリ管理を導入いたしました。これは復旧精度に直接繋がる訳ではないのですが、
不意なエラーなどが全て把握できるため便利になりました。
また、公開版のFromHDDtoSSDにも導入いたしまして、「動作安定」を追及いたしております。
※ Ver2.0以降に全て搭載されます。なにとぞよろしくお願いいたします。

普及に伴い、ご依頼いただく機会が増加傾向にあるSSDに関する内容を取り扱います。

色々な面でHDDと異なりますので、スキャン周りに関しましては、
SSD専用のタイプを新たに構築し、テストを重ねて導入する必要性が強いことをまとめました。

なお、データ再構築方面に関しましては、ソフトウェアの上位分野(ユーザモード)となりますので、
ハードウェアの違いによるプログラム変更の必要性はありません。
やはり、構造が変わりますと、問題となるのはハードウェアを司るカーネル方面です。

余談ですが、Windowsの旧版(2000,XP)はHDD[ハードディスク]に最適化されておりますので、
SSDのパフォーマンスを最大限に引き出すのには無理がございます。
しかしながら、この頃はHDDしかない時代ゆえ、この問題に関しましては致し方ない話です。

まず、正常なSSDに対しまして、そのアクセスの変動を全て記録してみました。
189MB/s~241MB/sの間を行き来しておりまして、
連続したアクセスでも、このような常時変動を吸収できるものが必要のようです。
HDDと同じ状態遷移では、おそらく異常判断が多く発行され、スキャンがまともに通らなくなります。



参考:約 32,000時間使い込みましたウエスタンデジタル製 ハードディスクです。
少々不安面がありますが、まだ30,000時間は問題ない感じがいたします。
右肩下がりな点に関しましては、内周部の速度が低くなる特性ですので、故障ではございません。



着目点は、線の幅(振幅)です。平均的にはそこまでブレていません。
単にスキャンしただけでも、これだけの違いがあるため、
故障した際の特性は大きく異なってくる訳です。次に、仮想化環境に関するデータ復旧の内容です。

時間の都合にて今回は表面に触れた程度ですが、
次回よりより深く考えていきたいと思います。
仮想化環境となりますと、難しそうなイメージがありますが、
バイナリイメージを仮想マシンにマウントさせ、動作させているに過ぎません。

仮想マシン自体がとても難しいのは分かりますが、
バイナリイメージはファイルシステムとオペレーティングシステムが格納されたイメージに過ぎません。

データ復旧では、仮想マシンを追求するわけではなく、
バイナリイメージからデータを復旧するのが目的です。・・長くなりそうなので、次回です。



予定より大幅に遅れておりました「故障予測」方面の報告です。
遅くなりまして、大変申し訳ございません。
従来の技術を大幅に改良した「新型(Ver2.0)」にて、近い内(14日以内)にリリースできます。

故障予測の演算部分には、弊社およびパートナー様の「データ復旧成功事例」を採用し、
実際に壊れ易い部分を予測しながらスキャンを行います。

また不良セクタシミュレーションを組み込みまして、
この先の長期的な劣化にも対応できます。
S.M.A.R.T.のみの予測と比べましても、ベースから動作原理が大きく異なります。

なお、S.M.A.R.T.に関しましては「利用しない」ではなく、
故障ドライブを個別に調査して得られる「独自のしきい値」にてある程度の改善はいたしております。
しかしながら、S.M.A.R.T.自体の内容が正確ではないドライブも数多く、
そのような場合には、S.M.A.R.T.ではなく、先程のスキャンによる予測しか方法がありません。

本日はソフトウェアを動かして動作状況を伺っただけですが、
次回より内部に関する詳細な内容に入ります。(10月11日)



Ver1.xの故障予測ではS.M.A.R.T.以外に予定しておりました故障予測スキャンA~Dのうち、
スキャンAのみしか搭載できず大変申し訳ございません。

Ver2.0Aにて、完成いたしております。スキャンA~スキャンCを実装済:
残るスキャンDはデバイスドライバが必要となるめ、もう少しかかります。

調整の方に関しましても、ほとんど完成の域に近づいたとみております。
その他、報告を受け賜っておりましたバグを修正しVer2.0Aをリリースいたします。

度々リリース延期が繰り返されてしまい、大変申し訳ございません。
またVer1.3Aの方もバグが存在したため、修正いたしましてVer1.3Bをリリースいたします。

アクティブレストレーション [拡大参考:ストレージスコアグラフに動作状況] 



[拡大画像]


故障予測スキャンを利用して不良箇所を修復する機能を搭載いたしました
(アクティブレストレーション)。
これにより、軽微な不良セクタは速やかに置き換えられ、
S.M.A.R.T.[05]のカウンタが減少して収まる流れとなりました。

原則的に、不良セクタが発生した場合は速やかに交換するのがお勧めとなりますが、
状況によってはそうもいかない事が分かりまして、本機能の搭載に至っております。

例として、遠隔地にご導入いただいた場合です。この場合、すぐに交換する事はできません。
それならば、修復を試みて故障時期を伸ばした方が得策と考えました。

また、実験ではHGST製,Seagate製にて動作を確認いたしております(15台以上)。
その他のメーカさんに関しましても、現在、調査を行っております。

※ HGST製:読み込み不能セクタ2箇所=>本機能で修復=>6ヵ月経過 問題なしです。
※ Seagate製:読み書き不能セクタ=>本機能で修復=>3ヶ月で故障 先延ばしに成功です。

スキャン系統のオブジェクトがセクタレベルの異常を検知すると、
その部分をメモリに取り込んでデータを保護するプロテクト機構を搭載しております。

また細かくメモリを多用するため、全てWindows任せではなく、
独自に「厳重な管理」を実装しております。可変長ケース・固定長ケースを厳密に決めまして、
別々に最適なアルゴリズムを実装し、管理しております。

Windows任せでも大丈夫そうなのですが、
意外なところでメモリ確保失敗というケースを拝見しております。
通常、確保失敗の場合は例外処理でソフトウェアを落とすか、やり直せば良いのですが、
データ復旧は「チャンスが1回」の世界なので、そうはいきません。
大変シビアですが、チャンスを生かします。



最適なメモリ管理も決定いたしまして弊社では業務用のDIRECTSCAN Ver2.0+および、
データ復旧ツール機能として搭載させていただく
FromHDDtoSSD リカバリエディションを進めております。

2011年1月1日にDIRECTSCAN Ver2.0+が完成いたしまして、
早速ですが1月4日以降はこちらに切り替えております。
1バイトでも多くのデータを復旧できるように尽力いたします。よろしくお願いいたします。

弊社にとって、残る課題は「ユーザインターフェイス」です。
DIRECTSCAN Ver2.0+の場合は弊社および技術パートナー様のみご利用となりますので、
多少、見方・操作に関して至らない部分がありましても、
ですが、FromHDDtoSSD リカバリエディションは一般公開となりますので迷わず操作でき、
操作が直感的で簡単ゆえ、復旧率も確保する必要性がございます。

ウィザード形式で簡単に・・といきたい所なのですが、
相手が壊れているだけに、詳細な設定を試行錯誤で決定し、
スキャンを開始するケースなどもありまして、色々と調整中です。

2月20日(日) の内容 ここから・・・

1月23日の予定が2月20日までずれ込んでしまい、
大変申し訳ございません。メモリ管理システムの完成に、
1ヶ月ほど遅れてしまったのが原因となります。(申し訳ないです…)

2月中旬に、ほぼ完成いたしました。
基本的な構造はテーブル&インデックスとツリーを組み合わせた構造となっておりますが、
データ復旧プロセスにおける、いわゆる「癖・特性」を大いに含めた形となっております。

そのため、データ復旧用途ではキビキビ動作いたしますが、
他用途ではもっさりする可能性も大いに存在することになります。
(といっても、数百万重なった場合ですが……)

ただ、目的(データ復旧向けメモリ管理)は満たしておりますので問題ありません。
内部の一部処理にアトミック性を必要としますが、
マルチスレッド・マルチコアでも余裕にOKです。
なお、コストの大きい例外処理は一切ありません。
(このあたりは徹底的に検査し、余計な物は省きました)

これにて、複雑に壊れた数百万レベルのファイルサーバ(NAS)などの復旧時間を
短縮する事ができます。
弊社も、これを正式導入次第、ファイルサーバ(NAS)復旧をより強化する所存です。
実際に現場で利用するDIRECTSCANに組み込むのは3月中旬となります(問題ない場合)。

なお、リリース予定の次期FromHDDtoSSDには、既に本メモリ管理を「組込済み」です。
現在も検査を行っておりますので、このまま問題ないと判断でき次第、リリースいたします。
なお、FromHDDtoSSDには復旧以外の機能も多く含まれておりますが、
もっさりの心配はご不要です。
復旧以外にて実施される数百・数千レベルの確保程度では、体感速度の違いは全く出ません。



壊れかけのHDDを安定させてスキャンする
「ヘッドレストレーション」機能のリリースが近づいております。
自動制御への第一歩になりつつ、
手ごたえも感じております。完全にコンピュータ側で制御できれば、
莫大なスキャン時間から解放される事になります。(コスト削減)



DIRECTSCANでも厳しい場合、次の手といたしまして「ヘッドレストレーション」を使います。

なお、上のスクリーンショットは
自動制御のみの「公開」バージョンFromHDDtoSSD Ver2.0Cへ搭載です。
データ復旧業務では手動による制御変更(コマンド)をサポートした
専用バージョンを開発・採用しております。

これでも厳しい場合は「クリーンルーム作業」にて
修理を必要とするレベルと判断いたしております。
初期診断作業に関しまして重要な点が、ここに存在いたします。
僅かな差でも、処置方法が大きく異なるためです。
(このようなミスは、後々大きくなって厳しい状態となります)

並列同時解析が完成いたしました。



色々と^^;)ありましたが、ようやく並列同時解析の稼動まで辿り着くことができました。
誠にありがとうございます。

イメージを保管する作業用ハードディスクを並列処理へ参加させ、
現在のスキャン状況を解析しつつ、その作業用ハードディスクを上手く活用し、
危険度の高い区間を上手くバックアップしながら解析を並列処理する方向へ改良します。

現在の方式では、損傷ディスクを解析する際、正常な区間に限り並列処理できます。
そのため、損傷が進んでいる場合、保留中区間が延び過ぎてしまい、
並列処理の恩恵が薄れてしまう欠点がございます。
(保留中を作業用へ移行し、並列処理できれば……)

新しい物理障害(2.0TB以上のHDDに発生)に関する内容からスタートいたしました。
「変わった症状」となっておりまして、よく他業者様からもご相談を受け賜わっております。

復旧自体は可能ですが原因の特定がやや不安定となっておりますので、
現在も探求が続いております。

「新しい物理障害」を取り扱いまして、その原因等の解析に関する内容となりました。2.0TB以上の大容量ハードディスクに発生する障害となっておりまして、読み出し速度が数秒にてほとんど0まで低下し、反応が得られなくなります。

しかしながら、僅かですが読み出すため、そのままスキャンを行うケースも伺いました。結果から先に書きますと、1秒間に数バイトしか読み出せず、断念に至ったとのことです。

現在、このケースの復旧には読み出し速度が低下する「数秒」という時間を出来る限り伸ばしまして、さらに、速度が完全に低下する前に転送を完全に止め、回復を待ってから再開する手法を採用しております。

上のスキャンを繰り返し読み出しまして、安定状態となるポイントを探り、自動制御に移行します。

上の方法にて、このケースにおける全てのご案件を成功いたしております・・・が、
ここで問題となるのは「原因」です。
原因が曖昧なままデータ復旧が先行している状態は好ましくありません。
この障害を起こしましたハードディスクをお譲りいただき、探求を続けております。

なにとぞよろしくお願いいたします。

データ復旧総合環境の徹底検証:
2012年8月1日(水)~2012年8月5日(日), 2012年8月14日(火), 2012年9月10日(ベータ版検証完了)



実稼動に向けて、徹底的な検証を行います。
問題点の検出を優先的に行い次に操作性を追及いたします。
これにてくまなく問題点を列挙し修正のち実稼動させる見込みです。

=>完了いたしました。残るは、不良セクタ予測リンク方式に関する最終調整です。
=>完了いたしました。正式版一歩手前(最終テスト版)のバージョンを配布いたします。

これで問題ない場合、いよいよFromHDDtoSSD Ver2.1を公開いたします。
色々とお手数をおかけし、大変申し訳ございません。



FromHDDtoSSD Ver2.1を公開いたしました。一旦、このバージョンにて半年様子を伺い、
目立ったバグを全て修正いたします。

Ver2.1より、ビルド番号で管理しておりますので、
バグフィックスが楽になりました。ビルド番号方式のご提供、ありがとうございます。



内部が統一されデータ復旧サービスと統合できる状態になりました。
まずデータリストをこちらに統合いたしまして、使い易くいたします。

ホコリ前提復旧は、最も過酷な状況(フタが空いた状態)でスキャン(データ復旧)が通るように
調整・デバッグしております。

使い道の方は、自分でヘッド交換を行われた場合に、
ホコリが入り込んでもスキャンを通すために利用します。
リカバリエディション以上で対応いたします。
最も厳しい「蓋を開けた状態」でデバッグする事により、
実際の利用状況下(一度は開けたが、その後は閉めている)ではさらに安全になります。

現在はスキャン系単独で調整しておりますが、
間もなく、ファイルシステム別の調整が入ります。これで、100%の力を出せると思います。



ホコリ前提復旧機能にて、「デバッグ」&「ビッグデータ化」を進めております。

4月29日~5月3日 (ゴールデンウィーク中) 期間中の内容
※ ドライブリアルタイム解析で、不良セクタの位置を事前に決めていき、回避していきます。

データ復旧で最もリスクが高いのは磁性体剥離の不良セクタに何度もヘッドを当ててしまい、
動作不能にしてしまう事です。

統計スキャンの心臓部となる「ドライブスタビリティコントロール」(右側ダイアログ)です。
このダイアログはモードレスで設計いたしましたので、
このコントロールとスキャン部(左側)を同時に操作する事ができます。



5月6日 最後の課題:CPUの稼働率
統計スキャンの復旧機能への適用(システムリカバリ)に向けて1~4台の並列処理に成功いたしました。
システム負荷は40%~60%(4コア稼働)となっております。



CPU稼働率はまだ高めです。ただ大事な部分を切る訳にはいかないため、
アルゴリズムの方で調整いたします。
データ復旧機能&スキャン機能&つなぎ&ビッグデータ解析の並列処理で「50%程度」に抑え、
緊急回避分の余力を残しておきます。



7月12日「つなぎ復旧 / ミリセカンド検査」の検証です。
暑い中、ありがとうございます。
偶然的に出来た機能なのですが、検査はもちろん色々と応用が利きそうな機能となりました。

危険回避につきましては自動制御しかない(人の判断では間に合わない)のですが、
このグラフの変化を利用してもう少しスキャン速度を高める試みを実施しております。
※ 上に張り付いている場合は中間よりも明らかに余裕がありますので、
スキャンを打診的に上げていき、復旧時間の短縮を図ります。



2014年8月より、大容量HDD(特にSeagate製の2.0TBが「ほぼ毎日」)が急増しております。

スキャンが通りにくく出来る限り最小限の調査でデータを復旧していく技術が必要となりました。
そこで、昨年10月より着手いたしましたビッグデータ解析を利用し頻度曖昧検索を開発いたしました。

ファイルシステム全体の形状等からファイル使用頻度を割り出す頻度曖昧検索機能は、
ファイルの配置などを元に解析しファイルに優先順位を付ける事ができます。
この優先順位がデータ復旧にとても役に立ちます。色々と使える汎用的な解析情報です。



2014年9月:
2年以内製造のドライブの故障が多く見受けられるようになりました。

パソコン内蔵、外付型、NAS、RAID、TeraStation等、
あらゆる所で似た故障となっておりますので状況的な要素を集めただけでも
ドライブ自体の問題となりそうです。

さらには、これらドライブが故障いたしますとクリーンルーム作業等を実施後でも
その制御の幅が非常に狭く、制御自体が難しい問題がございます。
このためWindowsからの制御だけではなく、他の色々な装置(自社開発)を利用し、
部分的に自動制御・独立化させて復旧する見込みとなりました。

外部制御用の試作品(右側の画像)です。
こちらはすでに完成いたしましてユニバーサル基板に移植(はんだ付け)させて稼動しております。

Windowsソフトウェアだけでは届かない部分(準備等で誤り易い部分なども含む)を自動制御化しつつ
上手く処理させております。

実際にはパソコンと直接接続いたしますと、正確な時間以外の要素は全部書けるのですが、
効率・安全の面で「独立」させた方が間違いがないためです。



2014年10月~11月:
ビッグデータ解析の方も、いよいよ大詰めです。
大量の統計データから利用可能なデータの取り出しに変形するデータマイニングの実装に取り掛かり、
11月より稼動いたしました。

まだまだ改良の余地あり(誤差が出ますと、グラフが大きく変形する)なのですが、
来年の4月までには、この誤差を最小限に抑えられるように調整いたします。
※ 利用可能なデータの取得よりも、不要なデータの破棄に、
この問題点を改善する鍵があるとみております。
この、大きくデータがずれる点は、早めに何とか片付けたいところです。



2014年12月より ドライブ故障統計(ビッグデータ)と通信開始:
先月、ビッグデータの解析部分(データマイニング)を稼動いたしました。
いよいよその解析結果を積んだデータベースとFromHDDtoSSDが通信を開始いたします。
通信部分の追加および通信が途切れてしまうバグを全て修正いたしましたので
問題なく安定いたします。
※ 誤差に関しましても、上手く処理する方法が見つかりましたのでそれを試しております。



2015年1月より ドライブ故障統計(ビッグデータ)の運用開始:
昨年はビッグデータの開発を行っておりまして、いよいよ2015年より運用を本格化いたします。

これらのデータの蓄積&データマイニングにより対象ドライブの特性および近似値を
少ない要素から導くことができ、ATAコマンドで取得できなかった部分や取得にリスクを伴う部分
(データ復旧にて「壊れかけ」の場所を調べなくて済みます)をノーリスクで補填できます。

僅かな差が「大きな違い」になる場合が多くございまして(特にデータ復旧)、
それらを解決できる新しい解決方法です。



2015年3月より S.M.A.R.T.コンセンサス
ドライブの状態を素早く解析するS.M.A.R.T.コンセンサスをリリースいたしました。

ドライブが正常ならば、この解析で十分に判断する事ができるようになっております。
ただ壊れかけのドライブには不十分です。
さらに深く解析できる「統計スキャン」の完成を急ぎます。

現在でも手動で初回のみパラメタを与えれば十分に動かせる(弊社の復旧サービス)のですが
出来る限りの自動化を施しいたします。それらパラメタ自体が説明しにくいためです。



2015年4月より、NTFSおよびFAT(12/16/32/exFAT)が
不良セクタ危険予知(つなぎ復旧)に対応いたしました。
これにより、深い位置へのスキャンを安全に実行できるようになりましたので、
二段階解析を解放いたしました。

この解析は全てのエントリを必ず再帰させる方法となりまして、
スキャンの割合が大幅に増加するためリスク管理が必要です。
不良セクタ危険予知より、リスク管理システムが確立できましたので
今後も復旧機能を解放していきます。



2015年6月6日 2015年6月28日 自動復旧に関する調整(打ち合わせ)を行います。
※ 重要な部分は自動制御となっております。実際に壊れかけドライブを持ち込みますので、
お確かめ下さい。機械学習の右腕となる「状態変化サイン」の投入を完了いたしました。
これで「完成」です。



なにとぞよろしくお願いいたします。
技術の方がほぼ「完成」いたしましたので、次はWebサービスです。
第一弾として、大量のドライブ故障統計を利用し、
ドライブの状況を解析いたしました「全国ドライブ情報」をリリースいたします。

これらの情報はデータ復旧の壊れかけドライブ悪化防止などにも役に立てておりまして、
最後の復旧チャンスを生かします。



2015年9月:全国ドライブ情報の下部に新しく開発いたしました
「ドライブマイニング」を付け加えました。

この機能はドライブ故障予測(ビッグデータ)をより細かく解析・判断して
説明する機能となっております。
メーカさん&ドライブ別に気が付いた点を次々と自動的に追加する仕組みとなっております。
成り行き任せで順不同です。



SMRに関するドライブに対応いたしました。
独特な動きをいたしますので少し変えないと厳しい結果となりました。
容量を上げるために重ね書きした部分のビット腐敗の割合などが気になるところです。

ビット腐敗の割合とヘッドの消耗度は
スキャンの位置・速度を決めるための大きなパラメタとなっているためです。



なにとぞよろしくお願いいたします。

ドライブ故障統計(ビッグデータ)を利用しハードディスク 落下耐久性を数値化いたしました。
これは、現在開発しておりますデータ復旧に採用させていただく見通しです。



なにとぞよろしくお願いいたします。

デバッグ等も完了しハードディスクのデータ復旧に採用を開始いたしました。
従来の手作業による復旧の限界を「機械学習」で吹き飛ばします。
10.0TB 20.0TBでも問題ありません。必ず最後までスキャンを通せます。
壊れかけドライブの状態を弊社独自開発のアルゴリズムで「数値化(20通り)」し、
ビッグデータを利用しつつ学習させる手法を採用しております。

1回限りとされるデータ復旧チャンスを生かすために研究を重ねてまいりました。




なにとぞよろしくお願いいたします。

ドライブ故障統計(ビッグデータ)で、ハードディスクの悪化傾向を数値化いたしました。
ドライブ悪化に関する研究は特に問題なく進んでおり、
それを活用して機械学習スキャンを動かしております。



なにとぞよろしくお願いいたします。

全体のドライブ故障統計より、特に注意が必要な型番についてまとめました。



なにとぞよろしくお願いいたします。

ハードディスクの劣化をヘッド・プラッタの2方面に分け、
そのうちのプラッタ方面に関する指数となります。
磁性体剥離、プラッタ歪みなどの影響はその動作のクセからしっかり取り出すことができます。
ヘッド方面は悪化耐久指数、プラッタ方面はプラッタ指数にて
それぞれの劣化具合を独立させて測定いたします。

大きく値が動いた場合、これで不具合を特定することができます。
不具合の特定はデータ復旧技術に不可欠です。
自動復旧を導入する場合、このような数値を学習させて変化を見ていく過程が
心臓部に相当いたします。順調に開発が進んでおります。



なにとぞよろしくお願いいたします。

まずベータ版となりますが、自動復旧の一部を搭載いたしました。



なにとぞよろしくお願いいたします。

データ量の増加に比例して解析時間が大幅に伸びてしまった欠点をなくすため、
分散解析を導入いたしました。



本機能により、従来の欠点を払拭いたしました。
スピーディーに解析が進みます上、これにより「統計スキャン」もサポートできました。
もちろんデータ復旧で大切な壊れかけドライブの制御と相性抜群です。
事前に壊れかけの区間が手に取るように分かるのですから、しっかりデータが取り出せます。

ブロックチェーン SORAネットワークを試験的に開始いたしました。

2007年より復旧業者様専門に販売・サポートしておりました旧式のデータスキャンソフトウェア
について、2020年1月31日(金)にてそのサポートを完全に終了いたします。
コマンド方式による作業では作業時間的に2.0TBが限界と判断いたしました。
すべて最新方式のデータスキャンソフトウェアへのご移行(料金は変わりません)をお願いいたします。

[>> コマンド方式のデータスキャン Command-based data scan]

完全スキャンの検査機能を大幅にアップグレードした「統計スキャン」の実装しました。
完全スキャンとの大きな違いはハードウェア以外の要素を統計処理に加える点となります。



SSD/NVMe向け機能「統計スキャン」を実装いたしました。



ハードウェアウォレットやバックアップを不要とする16フレーズ完全復元を開発・採用いたしました。



ドライブ専用ではなく一般的に活用できるNFTという仕組みを導入いたしました。
ここからもデータ復旧技術の向上を狙っていきます。



量子耐性アドレス[量子耐性秘密鍵・量子耐性公開鍵]の開発・採用で、
ネットワーク安全性の向上を図りました。



FromHDDtoSSD 新機能「時短スキャン」を実装いたしました。
大容量ドライブの検査時間短縮にご活用ください。



AIニューラルネットワーク(SORA Neural Network)を始動します。
データ復旧機能はもちろん、ドライブ検査やドライブ故障予測を含め、
本ネットワークに全移行します。検査系と復旧システム系は夏ごろ、
故障予測系は秋ごろを予定しております。



AI完全自動データ復旧システム、それを利用したバックアップシステムが完成いたしました。



SORA-L1 量子&AI耐性ブロックチェーンならびにL1機能無制限拡張仕様を導入しました。
これにより、データ復旧/ドライブ検査SORA-QAIブロックチェーンが稼働しました。



Schnorr署名に着目し、Schnorr集約署名(5000鍵)の開発に成功しました。
その集約時間は数秒以内で問題なく生成します。



量子コンピュータに1ブロックでも掘られたら、
その瞬間に「ブロックチェーンは完全に壊れたと判断」されます。
この観点も大事です。絶対に、量子にマイニングさせてはなりません。
1ブロックでも量子に掘られた瞬間「完全に壊れた」になるので、
そのトランザクションを見てからでは遅いのです。

この問題を解決するため、量子耐性を持たせたPoWアルゴリズムを再設計し、
量子コンピュータによる独占を防ぐ仕組みが必須となります。